ねずこん読書記録

小さな会社を経営しています。読んだ本について書き残していきますー

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

記録#105 『ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学』これは必読。

学部生のときに他学部生向けの経営学の授業をとっていて、そこで教官が「経営学はね、単独の学問じゃないんですよ。経済学と心理学と社会学の知見をちょっとづつ借りてきてる得体の知れないなにかなんです」とおっしゃっていて、へーそんなもんか、と思った…

記録#104 『シンドローム』ハゲタカ・真山仁の最新作

ハゲタカを読んで以来、真山仁作品はあらかた読んでいます。この8月、新刊が出たので早速。 [まとめ買い] シンドローム 作者: 真山仁 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る ハゲタカ第1作以来の主人公、鷲津が今回も中心。 その買収ターゲットは、…

記録#103 『働く人改革』 労働時間削減、それだけでいいの?

そこらじゅうで残業規制だったり会議削減だったり、「働き方改革」の基でいろんな施策が進んでいます。 コンサルティングの業界でも、アクセンチュアが対外的に様々アピールをされていますね。 働く人改革 イヤイヤが減って、職場が輝く! ほんとうの「働き方…

記録#102 『お茶の科学』色・香り・味を生み出す茶葉の秘密

前回の投稿から、もう一つお茶の本。 お茶の科学 「色・香り・味」を生み出す茶葉のひみつ (ブルーバックス) 作者: 大森正司 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/05/17 メディア: 新書 この商品を含むブログ (1件) を見る 食品科学を専門にし、紅茶を中心…

記録#101 『「日本茶」事始め』 普段を華やかにする日本茶の嗜み。

最近夕食後はもっぱら日本茶を飲むことにしています。 せっかくだから美味しく飲みたいなと思い、手にとったのがこちら。 「日本茶」事始め―日本茶インストラクターが勧める素敵なお茶生活 作者: 繁田聡子 出版社/メーカー: キクロス出版 発売日: 2018/05/01…

記録#100 『タタール人の砂漠』日常への埋没、虚栄がもたらす人生の"手遅れ"感

区切りの#100は、ずっと読みたかったこの本。 5年ほど前に、有名な書評ブログで紹介されてちょっと話題になったもの。 40超えたら突き刺さる『タタール人の砂漠』: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる タタール人の砂漠 (岩波文庫) 作者: …

記録#99 『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』不都合だが面白い人間の真実。

最近読んだ本の中で圧倒的におすすめの一冊。 人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている 作者: ふろむだ 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 2018/08/09 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (1件) を見る この本の言いたいこ…

記録#98 『赤い三日月』 トルコ向けファイナンス、デフォルトを救え。

お盆休み、黒木亮祭り第3段。 今度は中東での新興国ファイナンスがテーマ。 [まとめ買い] 赤い三日月 作者: 黒木亮 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る この本については、細かい事抜きに、ロンドン支店の上司が放ったこの言葉がしびれました。 …

記録#97 『エネルギー』イラン、サハリン、その原油。

お盆の黒木亮祭り、第三段はLNGプロジェクトのお話。 エネルギー(上) 作者: 黒木亮 出版社/メーカー: サウンズグッド カンパニー 発売日: 2014/04/25 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る エネルギー(下) 作者: 黒木亮 出版社/メーカー: サウ…

記録#96 『リストラ屋』 ファンドが求めること、企業に必要なこと。

お盆の黒木亮祭り、第二弾。 国際金融というよりはファンドのお話を読んでみました。 リストラ屋 作者: 黒木亮 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2009/07/01 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 5回 この商品を含むブログ (2件) を見る 主人公は、ニュー…

記録#95 『アジアの隼』アジアで昇り、通貨危機で落ちた隼、ペレグリン。

今年のお盆は黒木亮祭りにしました。 一冊目として選んだのが、90年代後半の東南アジアを部隊にした金融のお話。 アジアの隼 作者: 黒木亮 出版社/メーカー: サウンズグッド カンパニー 発売日: 2013/03/05 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る …

記録#94 『小売再生 -リアル店舗はメディアになる』五感で驚きを与えるのがリアルの価値。

我が家では、Amazonで買い物をする頻度が年々上がっていて、本にとどまらず、最近はお香やお皿なんかもAmazonさんにお世話になることもあります。 2011年に開発者・投資家であるMarc Andreessen氏が書いたエッセイ、"Software is eating the world"はそこか…

記録#93 『ギャングース』貧困と犯罪の現場から。

今回はマンガ。 千原Jrとケンコバがただただ話す、大好きな番組「にけつッ!!」で紹介されていたのがこの作品でした。 思い切ってまとめ買い(Amazonポイントががっつり付いたので実質3割引きくらいでした...) 。週刊モーニングで2013年から4年にわたって…

記録#92 『バルト三国 愛しきエストニア、ラトビア、リトアニアへ』

18年10月にフィンランド入りでラトビアへの旅を予定しています。それぞれの国の雰囲気を掴んでおきたいなと思い、本書を読んでみました。 バルト三国 愛しきエストニア、ラトビア、リトアニアへ (KanKanTrip13) 作者: Sanna 出版社/メーカー: 書肆侃侃房 発…

記録#91 『世界を変えた14の密約』個人・企業の決めごとが世界を変える

普段見ているテレビやWebでみている政治や経済指標のニュース。わたしたちは、そういうものが世界を変えていっていると思いがちです。 本当にそうでしょうか。 世界を変えた14の密約 作者: ジャックペレッティ,Jacques Peretti,関美和 出版社/メーカー: 文藝…

記録#90 『もじ部 書体デザイナーに聞く デザインの背景・フォント選びと使い方のコツ』あふれるフォント愛。

元同僚におすすめされた本。 これまで資料はたっくさん作ってきたものの、使ったフォントは和文・英文あわせて10くらい。游明朝・ゴシックやメイリオ、泣く泣く使ったMS P ゴシック、英文ならArialや数字でVerdana、国の報告書なんかはTimes New Romanなどな…

記録#89 『男、はじめて和服を着る』日常使いで和服を。

好きなものは将棋と落語。これは、和服を試してみないといけないのでは!?と思い、どんな基準で選んだらいいのか、何を揃えたらいいのか、調べてみようと思いこの本を手にとってみました。 男、はじめて和服を着る (光文社新書) 作者: 早坂伊織 出版社/メー…

記録#88 『かんさい絵ことば辞典』さぶいぼ、、? いらち、、?

東京→神戸に引っ越すときに、関西出身の先輩がおくってくれた本。私自身は大学学部の3年間を神戸で過ごしただけなので、(本書の中でも嫌われている)エセ関西弁を雰囲気でしゃべるのみなんですが、せめてリスニングは完璧にしなければ、と改めて読んでみる…

記録#87 『将棋・序盤完全ガイド 振飛車編』目指せ、初段...!!

ここ1年ほど将棋ウォーズ*1をやっておりまして、ずいぶん長いこと1級に甘んじております。初段は遠い。。 大人の将棋教室にもいってみたところ「甘めに見て初段~2段、厳しく見ると上級者、という感じですね」とのことだったので、概ね正しい棋力を反映してい…

記録#86 『レイジング・ザ・バー Raising the Bar』白い道を行け、旅のように歩む道を。

新卒の時の同期がスタートアップに転職した直後、「これ、読んでみたら?」とおすすめしてくれた本。それ以来、 折に触れて読み返しています。 レイジング・ザ・バー ~妥協しない物つくりの成功物語 (Raising the Bar) 作者: ゲーリー・エリクソン,ルイス・…

記録#85 『都市と野生の思考』 ゴリラと哲学が混じり合う

友人から、面白いよと進められて手にとって見た本書。さすがはさすが、面白い。 都市と野生の思考 (インターナショナル新書) 作者: 鷲田清一,山極寿一 出版社/メーカー: 集英社インターナショナル 発売日: 2017/08/07 メディア: 新書 この商品を含むブログ (…

記録#84 『ポケモンGOからの問い:拡張されるリアリティ』

前の記事で紹介したような本を探すため、「問い」というキーワードで本を探していたときに、たまたま目についた本著。 塩に絞って歴史を見る、ひとつの事件からアフリカ問題を考察する、エッジをきかせれば聞かせるほど本の「当たり」確率が上がるというのが…

記録#83 『すべての仕事は「問い」からはじまる』答えを急ぐな、問いを深めよう。

ここ半年考えていることが、タイトルそのままだったので手にとってみました。 すべての仕事は「問い」からはじまる たった1秒の「問題解決」思考 作者: 大嶋祥誉 出版社/メーカー: SBクリエイティブ 発売日: 2016/10/28 メディア: 単行本 この商品を含むブロ…

記録#82 『庭園に死す』庭は人の心、心は一つの庭。

テレビ出演も多くされる林修先生が、庭園にハマったきっかけとして紹介した書籍がこちら。もう絶版になっていて、2018年5月の放送直後はAmazonで中古価格が2.5万円に跳ね上がるなど、なかなか手にとるのに苦労する本でした。(今は取扱なしに) 庭園に死す …

記録#81 『スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール』

前記事の『すべては心理学で解決できる』の隣の棚に置かれていたので、図書館で一緒にかりてみました。普段、"スタンフォード"や"ハーバード"みたいなタイトルの本には手を伸ばさないのですが、心理学系の学びに、と。 スタンフォードの心理学講義 人生がう…