記録#315 『決定版 一億総ツッコミ時代』
感じたこと
- 初版が出たのは2012年に出た本だけど、内容として書かれている「ツッコミ時代」感はより一層強まっているのではと感じる。自分は突っ込むけど、周りからは突っ込まれたくない。そんな時代。
- ボケよう。どんどんとぼけよう。当事者になろう。笑われよう。それでも、炎上芸人のように誰かを煽ってなんとかするようなことはないようにしなければ。
内容
- 一般人がプチ評論家、プチマスコミと化した現代。 それが「一億総ツッコミ時代」だ。動くに動けない閉塞感の正体はこうした「ツッコミ過多」にある。 「ツッコミ」ではなく「ボケ」に転身せよ。「メタ」的に物事を見るのではなく「ベタ」に生きろ。この息苦しい空気を打破し、面白い人生にするために。 鬼才・マキタスポーツによる現代日本への熱き提言。大幅に加筆した決定版! ツイッターで気に入らない発言を罵倒し、ニコ生でつまんないネタにコメントし、嫌いな芸能人のブログを炎上させる。ネットで、会話で、飲み会で、目立つ言動にはツッコミの総攻撃。自分では何もしないけれど、他人や世の中の出来事には上から目線で批評、批難。一般人がプチ評論家、プチマスコミと化した現代。それが「一億総ツッコミ時代」だ。 動くに動けない閉塞感の正体はこうした「ツッコミ過多」にある。「ツッコミ」ではなく「ボケ」に転身せよ。「メタ」的に物事を見るのではなく「ベタ」に生きろ。この息苦しい空気を打破し、面白い人生にするために。鬼才・マキタスポーツによる現代日本への熱き提言。大幅に加筆した決定版!
- ツッコミ志向からボケ志向に
- 他人への批判や批評にリソースの多くを使ってしまう人は、ツッコミ志向に陥っている
- 自分と他人の会話を編集する技術に重きをおきすぎないこと。ツッコミは有用で、物事に額縁を当てる行為。しかしそれが他罰的になると生きづらさを助長してしまう
- 笑われることを恐れない。自我ダイエットする。叩かれたり削られたりするなかで自分が形成されていく、というのでいいのではないか
- すべては制御できるとの思考のもとでルートから外れた時にそれを罰するツッコミではなく、当事者になるためのボケを。
- メタからベタへ
- 世に対して穿った見方をするよりも、ベタを徹底して突き詰めてみることが人生を楽しむために必要なのでは
- あった人にお礼状を出してみる、結婚をする、想いを伝えてみる、花火を見に行く、などなど、ベタを突き詰めることはボケになる。充実になる
- ベタに夢中になる、というのは素晴らしいこと。真っ直ぐに成果に向かっていく姿勢を保とう。
- ボケに意味はなくてもいい。脇が甘くてもいい。愛される人になろう。
- 人間はしょうがないもの