ねずこん読書記録

小さな会社を経営しています。読んだ本について書き残していきますー

記録#103 『働く人改革』 労働時間削減、それだけでいいの?

そこらじゅうで残業規制だったり会議削減だったり、「働き方改革」の基でいろんな施策が進んでいます。

コンサルティングの業界でも、アクセンチュアが対外的に様々アピールをされていますね。 

いまの「減らす」が大前提の働き方改革で良かったんでしたっけ?仕事をもっと面白くするために「増やす」ことも必要なのでは?

そんな問題意識で、あまねキャリア工房の沢渡あまねさんが書かれたのが本書。

主体性を、働く人改革のための大事な要素として、以下4つの視点を提示しています。

  1. 目標・ゴールに対する意識付けがなされているか
  2. 権限委譲ができているか
  3. 3つの承認欲求(結果、行動、存在)が満たされているか
  4. 無理に「ワクワク」させようとしていないか

特に、3/4あたりは組織として実現できているところが少ないな-と感じます。

↑などで主体性ある環境を築きつつ、増やすべき仕事と減らすべき仕事を定義するワークショップなんかを通じて、徐々に働く人改革として実施するアクションを特定していくこと。そんな流れを説明してくれています。

後半は、各社の実施事例。

  • 社内SNSやオフィス居酒屋を通じて社員の横のつながりを築く株式会社ポッケ
  • ハイパーおしゃれ社員食堂をつくった日本ビジネスシステムズ
  • 通勤が社員を不幸せにしてるとして職住近接支援・勤務地固定宣言をしている株式会社ラクーン
  • 全館フリーアドレスを実施し、ハードル高めのエンジニア陣まで巻き込みきったヤフー

他にもいくつも。皆が働く会社というもの、自身や周りが楽しく働けるアイディアが詰まっていました。

働くすべての人におすすめ。