ねずこん読書記録

小さな会社を経営しています。読んだ本について書き残していきますー

記録#314 『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。』

 

ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。

ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。

 

 

感じたこと


  • がんのこと、色々調べてわかった気になっていたけど、実際には何もわかっていなかったんだなぁと。
  • 家族のこと、コミュニティのことを深く深く考えさせられた。家族なんだから、という曖昧さが必要なときと、そうじゃないときと。いざというときに、なんのために何をするのか。どんな人であるのか。病気のときにこそ根っこが試される。

内容


「34歳のときに治らないがんの告知を受けた。 後悔はない。それは、すべてを自分で選んできたからだ。 生きにくさを感じている人に、 生きやすさを感じてもらえることを願って――。」

家族、友人、仕事、お金、自分の居たい場所、そして生と死。 命を見つめ続けてきた写真家が、大切にしてきた「選ぶ」ということ。 自らが取材したがん患者や、患者の関係者たちとの対話を通して見えてきたもの。 最後に選択するという安楽死について。 生きにくさを超えるために、自ら「選びとる」ことの意味を、強くやさしいことばで綴る。

「子どもって人生において選択肢を選べることが少ないですよね。 “与えられた”や“奇跡”という綺麗な言葉で言い換えることもできますが、 親や家族はもちろん、生まれ育った地域で最初の友人も決まるわけです。 社会の大人からいい子であることを求められて、子どものころから選ぶ習慣がないから、 大人になっても自分の人生を選べない、考えることが苦手な人がいるんだなぁと感じます。 子どもの頃って、どうしても選ぶことができないけど 大人になったり、病気で人生が短くなってくると、 じつはなんでも選べるし、選ばないといけないんですよね。 生きにくさを感じている人に、生きやすさを感じてもらえることを願っています。 (タイトルによせた著者)」

【目次】

1章 そしてぼくは、旅に出た。

2章 ぼくたちが求めている自由 ~Kさんへの取材を通じて~

3章 ほんとうの自立とはなにか ~Mさんへの取材を通じて~

4章 逃げ場を失わないために ~Tさんへの取材を通じて~

5章 家族のかたちを選びなおす

6章 ぼくが最後に選ぶもの

幡野広志(はたの・ひろし)/1983年、東京生まれ。2004年、日本写真芸術専門学校中退。2010年から広告写真家・高崎勉氏に師事、「海上遺跡」で「Nikon Juna21」受賞。 2011年、独立し結婚する。2012年、エプソンフォトグランプリ入賞。2016年に長男が誕生。2017年多発性骨髄腫を発病し、現在に至る。著書に『ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。』(PHP研究所)、『写真集』(ほぼ日)。

内容(「BOOK」データベースより)

自分の人生を生きろ。写真家で猟師のぼくは、34歳の時に治らないがんの告知を受けた。後悔はない。それは、すべてを自分で選んできたからだ。家族、仕事、お金、そして生と死。選ぶことから人生は始まる。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

幡野/広志 1983年、東京生まれ。2004年、日本写真芸術専門学校中退。2010年から広告写真家・高崎勉氏に師事、「海上遺跡」で「Nikon Juna21」受賞。2011年、独立し結婚する。2012年、エプソンフォトグランプリ入賞。2016年に長男が誕生。2017年多発性骨髄腫を発病し、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)