ねずこん読書記録

小さな会社を経営しています。読んだ本について書き残していきますー

書籍紹介

記録#23 『さよなら未来 エディターズ・クロニクル2010-2017』イノベーションは勇気から生まれる

Twitterで下記の記事が流れてきてから、この本を読むのがほんとうに楽しみでした。 sayonaramirai.com 若林さんは、WIREDの編集長をされているときからずっと文章を読むのが楽しみな人で、クラシコムの青木さんとの対談なんか読んでても最高なわけです。 情…

記録#22 『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』 エビデンス・ベースト・食事。

数年前まで、食事に関する情報といえば「減塩!」「低脂肪!」「腹八分目!」「この栄養素!」のような内容が中心だったと思いますが、 最近はもっと尖った食事方法を提示する本が増えてきた気がします。 ジョコビッチの生まれ変わる食事:グルテンフリー食…

記録#21 『10年後の仕事図鑑』3年後も見えない時代の仕事との向き合い方

話題のお二人の対談が一冊の本に。 堀江さんは人生や仕事との向き合い方のお話、 落合さんはテクノロジーとの付き合い方やこれからのお金についてのお話が多かったと思います。 堀江さんって結局本の中で何のお話をしてたんだろうと考えると、 過去を振り返…

記録#20 『心の疲れをとる技術』心のムリ・ムラ・ムダとどう向き合うか

疲れの時代です。マッサージ屋さんは盛況だし、疲労回復!みたいな本が並び、疲れをふっとばすみたいなCMもたくさん流れています。 体の疲れだけではなくて、心の疲れも大きな問題です。居酒屋さんにいったときにサラリーマンが「いやー、疲れたよ」といって…

記録#19 『挑戦 巨大外資』 どこにでもある会社政治の奥深さ

外資系に入りたい・移りたいと言っている就職活動生・日系勤務の若手さん。 ぜひこれを読みましょう。 「外資だろうと、社内政治と根回し、気分人事はどこの組織にもあるんや」 そんな当たり前のことをおしえてくれる小説です。 主人公は、米大手製薬会社ワ…

記録#18 『どこでも誰とでも働ける』 フラット・リンク・シェアの時代に

『ITビジネスの原理』や『ザ・プラットフォーム―IT企業はなぜ世界を変えるのか?』『モチベーション革命』なんかを書かれている尾原さんの新著。 これらの本をKindle Limitedに提供していたり、Twitterでどんどん発信したり、今っぽい仕事との向き合い方を…

記録#17『会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかもしれない。』カイシャとは何か?

私たちがあたりまえに受け入れている「会社」という存在。冷静に考えると、なかなか不思議だったりします。 たくさんの人が会社に所属してお金を稼ぎ、その働く中でも、どこか他の会社に営業をしたり、また別の会社から仕入れをしたりします。仕事を終えて家…

記録#16『強いチームはオフィスを離れる』いい仕事をするためにオフィスは必要なのか

最近は働き方の多様化についていろんなところで議論がされていて、そのテーマの一つにリモートワークがあります。 日本で最初にテレワークが盛り上がった2000年代前半には企業単位でのリモートワーク導入率は20%近くまで高まりましたが、最近は10%程度まで…

記録#15『セネカ 哲学全集(5)』倫理書簡集、理性に生きる。

高校の世界史や倫理を学んだときにでてくる、ギリシャ哲学の流派。 ストア派:理性により感情を制すことで不動心に達することを理想とし、確固たる自己の確立をめざす エピクロス派:死を恐れたり不安に思ったりすることは無意味であるとし、感覚に基づいた…

記録#14『ブレイン・プログラミング』目標達成のために自分を"プログラム"する

『話を聞かない男、地図が読めない女』の著者による、半分自伝的な内容+自己啓発の本。 ダイエットをしたい、仕事で成果を出したい、結婚をしたい、、、、 新しい年を迎えるとき、環境が変わったときなど、私達は目標を立て、将来の自分にワクワクし、そし…

記録#13『猫はためらわずにノンという』良い生き方は猫に学べ。

この本のコンセプトは、以下に集約されています。 確かに猫 は、人間よりよっぽど質のいい暮らしをしている。猫が毎日をどう過ごしているかを観察し、何を思い、何を欲して生きているのかを考えてお手本にしたらいいかもしれない。(Kindle の位置No.26) Twit…

記録#12『快感回路』『依存症ビジネス』消費者を考えさせるな、反応させろ。

一つ前のブログで、反応しない練習という本を紹介しました。人の悩みを引き起こすのはいろいろな欲(承認欲など)に基づく"反応"で、自身の反応を冷静に見極めることが心安らかに生きていく方法の一つ、というお話でした。 反応しない練習 あらゆる悩みが消…

記録#11『反応しない練習』騒がしいこの世界で心静かに過ごすために

2017年に読んだ本の中でいちばん、自分の生活の捉え方を大きく変えた本でした。 『鈍感な世界に生きる 敏感な人たち』を読んでみて、この本の中で紹介されるHSP(Highly Sensitive Person)というのに自分がどうやら当てはまるらしいと思ったのが2016年の末…

記録#10『巨大投資銀行』骨太に生きていく

読んだ本の記録は読書メーターにまとめているんですが、表題の「巨大投資銀行」を読むのはこれで6回目でした。最初に単行本で読んだのが2012年なので、だいたい年1回くらいのペースで読んでいる計算です。 巨大投資銀行(上) 作者: 黒木亮 出版社/メーカー:…

記録#9『しんどいオカマのお悩み相談』正論でなんともならないこの世界で

わたし、Twitterで大活躍の「西のオカマ BSディム」さんという方が大好きです。 twitter.com そんなディムさんが匿名で寄せられる一般の方のお悩みに答える連載が最近本になったので、手を伸ばしてみました。 副題が 明るくないし強くもない孤独に苦悩し続け…

記録#8『弱いAIのデザイン』AIに強弱あるんですか?という人にぜひ

AIああAI、と喧しい時代 「AI(人工知能)に仕事を奪われる」「今後10年で現在の半分の仕事がなくなる」 そんな話の起点になったのは、2013年にオクスフォード大学のMichael A. Osborne教授がCarl Benedikt Frey研究員と共同で出版した「雇用の未来」という…

記録#7『サピエンス全史』空想・妄想のちから

ビジネス書大賞2017の受賞作品。原著は2014年に出版され、ビル・ゲイツやマーク・ザッカーバーグもその都市に読んだ本の中で印象に残ったものとして紹介しています。上下巻のたっぷりボリュームで、簡単に手が出しにくいというお話も聞きます。 ビジネスモデ…

記録#6『観察の練習』みのまわりの小さな違和感に気付こう

年明けにSNSでバズっていたこの記事を改めて読みました。 note.mu 観察=「無意識の意識化」、なるほどなぁと思いました。 観察のプロたるデザイナーさんたちは、日々どんな視点を持って物事を見ているんだろう?と思い、同じタイミングで紹介されていた下記…

記録#5『プログラマの数学 第2版』ゼロの意味は?

昨年はPHPでのWebサービス開発や、Pythonを使ったデータ解析にチャレンジしました。その中で扱われるのは"論理"だったり"統計" "ランダム化"だったりして、改めて数学への関心が高まっています。 今月第2版がでた『プログラマの数学』買ってみました。 著者…

記録#4『世界からバナナがなくなる前に』効率を追って脆弱さが生まれる

ここ最近、食や農業の問題はそこかしこで取り上げられています。 途上国を中心とした飢餓、都市における食料廃棄、不衛生な環境で抗生物質まみれで育てられる牛や鶏に起因する食肉の安全性、遺伝子組み換え作物の登場... どれも大きな問題です。そんな中で、…

記録#3『アルゴリズム思考術』コンピュータに"考え方"を学ぶ

はじめに 新卒で入った会社では入社するまえに課題図書が配られ、コンサルタントとして働く上で必要な財務会計や英語に関する本の他に、『イシューからはじめよ』や『論点思考』『仮説思考』といった、仕事をする上で役立つ考え方についてのものもありました…

記録#2『それでも人生にイエスと言う(V・E・フランクル)』ナチス強制収容所からの帰還。

ヴィクトル・E・フランクルの「それでも人生にイエスという」を年末年始に読みました。 オーストリアの精神科医で、第二次世界大戦時には強制収容所に送られそこで家族の多くを失いました。戦後は精神療法医として活動しつつ、"生きること"に関して多く発信…

記録#1『自動人形の城(川添愛)』コンピュータとの対話は人を優しくする。

年末に読みたかった本のうちの一冊、川添愛さんの『自動人形の城 人工知能の意図理解をめぐる物語』を読みました。その読後感想です。 自動人形の城(オートマトンの城): 人工知能の意図理解をめぐる物語 作者: 川添愛 出版社/メーカー: 東京大学出版会 発売…