ねずこん読書記録

小さな会社を経営しています。読んだ本について書き残していきますー

記録#203 『作家の収支』森博嗣さんの収入データ、おぉ。。。

 

作家の収支 (幻冬舎新書)

作家の収支 (幻冬舎新書)

 

小説家志望の人から受ける質問の中には、どれくらい儲かるのか、という切実な疑問がある。たとえば、新人賞などを取れば、いくらの賞金がもらえるのか、ということがわかっているが、その後はなんでどれくらい稼げるのか、その具体的な金額は思いのほか明らかにされていない。 

外の世界から見て、その収入がわかりやすい仕事とそうではない仕事がある。

サラリーマン新卒のサラリーマンなら月額これくらいだろうな、外資系のコンサルタントなら年俸これくらいだろうな、夜のキャバクラで働いたら時給これくらいだろうな、、この辺は想像がつきます。

しかし小説家。

そもそもどうやって収入を得ているのか。原稿料、印税、どんな収入ルートがあるのか。

見えない部分がたくさんあります。

僕自身は、金のことを書くのは恥ずかしいことでも汚いことでもない、と考えている。しかし、どちらかといえば、格好の良いことではない。黙っている方が文化的にも美しいだろう、と理解している。ただ、誰も書かないのならば、知りたい人のために語るのは、職業作家としての「仕事」だと思った。

森博嗣さんご自身の過去の仕事をテーマに、

  • 原稿用紙1枚いくらだったのか
  • 過去の作品からどのくらいの収入を上げてきたのか
  • 講演会に呼ばれたらどれくらいの金額でお願いするのか
  • 広報活動にかかる経費は誰が負担しているのか

などなど、興味深い作家のおカネのお話。
具体的な金額は、ぜひ本書で。

 

こんなにいろいろ書くのも、これから作家になろうとする人に向けて正しい情報を届けるため。

小説家になるためにはこれこれこうしなさい、といった既存の「ノウハウ」に惑わされてはいけない。とにかく自分の作品を書けば良い。「手法」はどうでも良い。「どう書くか」ではなく、「書くか」なのである。

自分の勘を信じること。

自由であり続けること。

その場限りでも良いから、自分が考えた理屈に縋って、

「正しさ」そして「美しさ」を目指して進むこと。

あとは、

とにかく「勤勉」を自分に課すこと。

これくらいしか、僕にアドバイスできることはない。

最適の健闘を! 

工学部助教授出身らしい、真っ直ぐなアドバイス

良いデータ、良い文章でした。素晴らしい。

公募ガイド 2019年 01 月号 [雑誌]

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