記録#128 『騙しのカラクリ』悪徳商法はすぐそこに。
漫画・ギャングースを読んで、アンダーグラウンドな世界に少し興味がわきました。
著者の横田さんは元銀行員。そのときより知り合った裏の世界の方々といろいろ情報交換をしつつ、2012年当時よくある悪徳商法についてさまざままとめたのが本書。
手法は様々。
- 自分の子供を芸能界にいれたい母親を狙い撃ち。子役トレーニング詐欺
- ヘルパーさんの車を追跡して生活実態を把握。訪問介護老人詐欺
- サプリメントの勧誘をきっかけに秘密クラブへの入会を迫る。色仕掛け詐欺
- 新築数年後を狙うあら手の訪問商法。シックハウス商法
- 地方から上ってきた大学新入生をふわっと誘い込む。自己啓発セミナー詐欺
- 「日常生活から抜け出したい」真面目な若者を誘い込む。インチキ日本語教師養成講座
文面で読むと「そんなバカな...」と思うものの、その現場にいるとわからなくなってしまうんだろうなぁと。筆者の方も、実母がガンにかかったあとにネットワーク商法に引っかかった経験があるとのこと。
各章で対策・予防法を書いてくれているので、一度でも怪しげな何かにひっかかった事がある人は写経して壁に貼っておきましょう。
・契約を急がせる業者は詐欺と思え 詐欺の基本は「冷静に考える時間を相手に与えない」と「とにかく焦らせる」の二つ
・客の目の前でする電話は訪問販売の常套手段 早く契約させるには、お客をあせらすのがいちばんです。「在庫を確認する」「枠が残っているか確かめる」など、残りが希少であるかのように匂わせ、電話をかけ始めたら、即「こいつは詐欺師だ」と思うべき
・一万円の買い物は、一晩考えてから。十万円の買い物は、十晩考えてから。百万円の買い物は、百晩考えてから。三百万円の買い物は、三百晩考えてから決めるくらいで、ちょうどいい
悪徳商法も日進月歩。新しいものもどんどん出てきているはず。
冷静に、落ち着いて対処していきましょう!