記録#242 『世界のなかで自分の役割を見つけること』最高のアートを描くための仕事の流儀
世界のなかで自分の役割を見つけること――最高のアートを描くための仕事の流儀
- 作者: 小松美羽
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2018/03/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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感じたこと
- 著者・小松さんの出身地・長野県坂城町はゆかりのある場所。それもあって手にとってみました。一度だけお会いしたことがあり、不思議な空気感を身にまとった方で、本書にあるような、神々との対話を行いながらアートを仕上げていく姿がすっとイメージできる方。
- 自然を感じる力が本来は皆に備わっている、アートを通じてそれを発露させる、と書いているのはなるほどなぁと。
- Amazonレビューを見ると、「アートではなく落書き」「中学生の日記レベル」のようなレビューも目立って、アーティストとしてやっていくというのはこういう無名・匿名の批判にさらされ続けることでもあるから、大変だなぁとつくづく。
- 本文中に出てくる茨木のり子さんの「自分の感受性くらい」という詩を読んで、改めて素敵で、がつーんと頭を殴られるような文章でした。
- アーティストとして成功するためならTVはじめメディアにも出るし、本も書く。その姿勢は、一つの姿としてありなんじゃないかと私は思います。
内容
- 第1章:つながるためのアート
- 人は心身だけではなく、魂でも生きている。魂を磨く、つながる、そのためのアート
- 良い作品には著者の魂はもちろん、作成に携わったスタッフはじめ様々な霊が宿る。それが人を魅了する
- 一つの物事に囚われすぎず、様々なものを融合させていく大和力。海外でも現地のものごとを取り込んでキメラ化させ、絵を通じたコミュニケーションを促したい
- 第2章:アートの原点
- 第3章:「自分の心」を超えていけ
- 自分の感受性のみにこだわっていた時期
- 自分のアートを、みんなのための道具にする、という決意
- 第4章:大和力を、世界へ
- 第5章:未来のためのアート
- 覚醒→進化→達成、と3年周期でアーティスト人生を進めていく
- 熱く戦う、牙のあるアーティストとして、世界の第一線で戦いたい
- メディアに取り上げられることはチャンス、それを通じて様々な人が個展に来てくれる
- 大嫌いは無関心よりずっといい。
引用メモ
大和力というのは、「日本らしさ」ということではない。日本が古来持っている、いろいろなものを組み合わせ、まとめ上げてデザインする力であり、方法である。世界の様々な文化を集約し、統合する能力こそ、日本が持つ「和」のちからであり、「大和力」とは大きな和の力である。「和」は一人称で、「大和」となると大勢になるというようなイメージもある。 「和」とは、まるで円のように、ありとあらゆる異なるものを全て包み込み、ミックスする力だ。異なる文化、異なる宗教、異なる考え方、異なる歴史が融合することで、和が自然に成立していく。