ねずこん読書記録

小さな会社を経営しています。読んだ本について書き残していきますー

記録#158 『学びを結果に変えるアウトプット大全』インプットで世界は変わらないから。

精神科医で作家の樺沢先生からのメッセージ。みんなインプットしすぎ、もっともっとアウトプットをせよ、と。

学びを結果に変えるアウトプット大全 (Sanctuary books)

学びを結果に変えるアウトプット大全 (Sanctuary books)

 

インプットをすることは脳の中の譲歩や知識が増えること。しかし行動、つまりはアウトプットが伴わなければ世界が変わらない。成長したい、もっと良くなりたい、そう思うならば書く、話す、教える、とにかくアウトプットしましょう!

インプットとアウトプットの黄金比率は3:7

多く人はインプット過多で、インプット:アウトプットの比率は7:3くらい。それを逆転させて、書く、話すことをしましょう。

さらにはアウトプットの後にはインプットへのフィードバックを入れること。自分自身で振り返る。メンターや知人に指摘を求める。フィードバックにもいろんな形がありますね。

アウトプット:話す

  • 目を見て話すことでドーパミンをドバドバに出す
  • Yes, but... →Yes, and... →Yes, and how...??と話法を発展させていく
  • 意味記憶ではなくエピソード記憶になるような話し方を心がける
  • 営業は売り込むのではなく価値を伝えることに重きを置く

アウトプット:書く

  • 手書きで文章を書くことで脳のブローカ野を刺激する
  • 発想を広げるための落書きをたくさん残す
  • ポストイットや小さな情報カードにババーっと書き出して最後にまとめる
  • 目標や企画書はとにかく書いてみる、書いてみて自分に伝え信じさせる

終わりに

わたしも今年から読書記録をブログに残すようにしています。2018年1月からはじめて、10月末でおよそ160記事。ここまで長かった。。

最高のアウトプットは「教える」こと、と。私も周りに貢献できるよう、かつ自分の成長につながるように、どんどん教えていこうと思います。ギブ&ギブ。

読書記録も書く、読書会もする、更にそこから違うアウトプットにつなげていこうと思います。アウトプットから、よりよい生活を!

学びを結果に変えるアウトプット大全 (Sanctuary books)

学びを結果に変えるアウトプット大全 (Sanctuary books)

 

 

記録#157 『ロジカル・セリング』営業改革プロジェクトの現場から。

アビーム・コンサルティングのチームが書いた、B2Bセールスに関するビジネス書。 

ロジカル・セリング ―最強の法人営業 (BEST SOLUTION)

ロジカル・セリング ―最強の法人営業 (BEST SOLUTION)

 

よくある営業改革のプロジェクトだと、「トップセールスの人間や、営業成績の良いチームにヒアリングを行って、その取組みを他のチームに展開しよう!」という進め方があります。著者たちはこの取組を否定して、よりよい営業に必要なのは現場に「仮説構築力」と「検証力」を根付かせることだとしています。そのために必要なのは、

  • 失注したディールについての敗因分析
  • 顧客の真の課題を掴むための課題マップ
  • 顧客の真の課題を掴むための社内コミュニケーションツール(ダッシュボード的な)
  • ロストを防ぐためのキーマン分析

などなど。

各営業マンが顧客の課題に関する仮説を持とう、それを踏まえた提案にしよう。どんでん返しをくらわないように顧客の組織まで理解しておこう。

そんなシンプルな提案ですが、これを実行できている営業チームは多くないと感じます。

高度なCRMツールや1on1のような人事施策に頼るのではなく、一歩ステップバックしてあるべき営業の形を再考するための良著だと感じました。

一定の規模の顧客に対してB2Bセールスを行っている企業の人は是非読んでおくべき書籍だと思います。ぜひ。 

ロジカル・セリング ―最強の法人営業 (BEST SOLUTION)

ロジカル・セリング ―最強の法人営業 (BEST SOLUTION)

 

 

記録#156 『身のまわりのすごい技術大百科』交通IC、リンスインシャンプー、電子ペーパー、どう成り立ってるの?

本屋さんで衝動買いした本。あらゆる「へーそうなんだ!」が好きな私からするとお得感に溢れた書籍です。

雑学科学読本 身のまわりのすごい技術大百科

雑学科学読本 身のまわりのすごい技術大百科

 

タイトルそのままで、私たちが普段触れ合っているいろんなものの背後に隠されてしまっている技術・発明の素晴らしさを称えるこの本。

扱っているものの一覧、書いておきます。

  • 第1章 外で見かけるすごい技術:タワークレーン、エスカレーター、エレベーター、耐震・制振・免震構造、自動改札、消化器、電力量計、ダム、自動販売機、ゴルフボール、太陽電池
  • 第2章 身近な家電のすごい技術:冷凍冷蔵庫、洗濯機、電気ストーブ、除湿機・加湿器、FM/AM放送、電子体温計、体脂肪計、電子レンジ・IH調理器、LED照明、薄型テレビ、DVD/Blu-Rayフラッシュメモリー、サイクロン掃除機、エアコン、デジカメ、オートフォーカス、デジカメ手ぶれ補正、火災報知器、ブレーカー
  • 第3章 生活用品のすごい技術:無洗米、石鹸・合成洗剤、リンスインシャンプー、抗菌グッズ、曇らない鏡、圧力鍋、家庭用血圧計、ステンレス、冷却パック、フッ素樹脂加工フライパン、カップ麺、クォーツ時計、パーマ剤、歩数計、バーコード、日焼け・日焼け止めクリーム、羽のない扇風機
  • 第4章 乗り物に見るすごい技術:飛行機、新幹線、リニア新幹線電動アシスト自転車、ヨット、ハイブリッド車・電気自動車、自動運転、カーナビ、ゴミ収集車、ETC
  • 第5章 ハイテクなすごい技術:5G、VR/AR、ビットコイン、ドローン、Qi、電子ペーパーリチウムイオン電池、タッチパネル、生体認証、ノイズキャンセリング、UV/IRカットグラス、テザリングICタグ、タンクレストイレ
  • 第6章 便利グッズのすごい技術:撥水スプレー、ゴアテックス、静電気防止グッズ、ヒートテック、遠近両用コンタクトレンズ、紙おむつ、使い捨てカイロ、形態安定シャツ、制汗・制臭スプレー、吸汗速乾ウェア
  • 第7章 文房具のすごい技術:鉛筆、シャープペン、ボールペン、蛍光ペン、消しゴム、修正液、瞬間接着剤、ポストイットステープラー、黒板、和紙、インクジェット用紙、ノーカーボン紙

どんな物知りの方でも、この本のなかに知らないことが一つはかならずあるはず...!!

私が驚きだったのは、はじめての自動販売機が2000年前のエジプトにあったこと、ご未習者の内部構造、都営大江戸線の動力に磁力が使われていること、地盤の硬さに応じたダムの作り方の種類、などなど。

イラストたくさん。楽しい本です。

雑学科学読本 身のまわりのすごい技術大百科

雑学科学読本 身のまわりのすごい技術大百科

 

 

 

記録#155 『システムの問題地図』発注側にもベンダー側にも求められるシステムリテラシー

 働き方改革が盛り上がる中で、お名前を拝見する機会が増えている沢渡あまねさん。今回はじめてご著書を読んでみました。

システムの問題地図 ~「で、どこから変える?」使えないITに振り回される悲しき景色

システムの問題地図 ~「で、どこから変える?」使えないITに振り回される悲しき景色

 

冒頭部分から強烈なうなずきポイント。

システムを取り巻く人たちは、それぞれ不満を持っています。
まずはユーザーから....

業務部門(システム担当)

「俺たちはシロウトなんだ。ITのことなんてわからなくて当然!」

「これくらい、ちゃちゃっとすぐ作れるよね?」

「徹夜してでもやれ!」

「保守費用?そんなの、壊れないシステムを作ってくれればいらないでしょ」

情報システム部門

「費用対効果を出してくれないと動けません」

「業務のことはわかりません」

「...というわけで、業務がそういっているから、ベンダーさんしっかりやってね。後はよろしく(マル投げ)」

「とりあえず、納期厳守で」

「(じつはITのことよく知りません)」

 

一方ベンダーからはこんな声が...

営業

「はい、おっしゃられたことはなんでもやります!」

「費用については、とりあえず後で検討しましょう」

開発

「僕たちは、言われたことだけをやればいい」

「要件にありません。できません」

「ぬぉっ、仕様変更。なんとしてでも阻止しろ!」

「とりあえず作ればいいんでしょ。使われるかどうかなんて知ったこっちゃない」

「運用でなんとかすればいい!」

運用

「またボロボロのシステム作りやがって...」

「マニュアル作ってくれないとできません。受けられません」

「営業が安値で受けてきやがった。こんな少人数で回せるわけがない!」

「え、そんな運用が発生するなんて聞いてない!」

ITスタートアップで大企業のプロダクトチームと連携プロジェクトを担当している中で思い当たるところがチラホラと。

  • ITシステムを"あればすべてを解決する"魔法のツールとして考えており過剰仕様にしてしまう発注者
  • 「わたしたちITシロウトだから」と言いながらコスト圧縮・スケジュール短縮をやたら要求する現業・購買チーム
  • 意思決定がなかなか進まず時間がかかり、導入時には時代遅れの技術・UIになってしまっている事実
  • サービスの停止基準が定まっておらず、数名のユーザー・微妙なユースケースのための数千万円の保守費を支払って維持しているシステム
  • 無駄に密連携・多機能になっておりバッチ処理が毎回綱渡りになる、過剰に現行業務を意識したシステム
  • スケジュールリスクを高めてしまう多重請負構造、PMOや経営チームなどによる横槍

などなど。

発注者側にも、ベンダー側にも、どちらにも責任がある。どちら側にも不備がある。
そんな中で、それぞれが学びあえばもっともっとハッピーに働いていけるはず。

システムも人が作るものという前提で、もっと普通のコミュニケーションがまかり通る業界になれば良いなぁと思いつつ、まずは自身から学びをやめないように、と心に誓います。 

システムの問題地図 ~「で、どこから変える?」使えないITに振り回される悲しき景色

システムの問題地図 ~「で、どこから変える?」使えないITに振り回される悲しき景色

 

 

記録#154 『島のエアライン』飛び立て、天草エアライン。

 黒木亮さんの新作ということで手を伸ばしてみた作品。

これまでの黒木作品はモチーフがありつつもフィクションだったのに比べて、この本は組織も登場人物も実名。迫力が違います。

舞台は熊本・天草。今年設立20周年を迎えるローカルエアライン、天草エアラインがどのような経緯で立ち上がり、どのような苦難に直面し、今に至ったのか。

すべてのチームにドラマがありました。

第三セクターとして天草エアラインを立ち上げ、資金が着々と減っていく中で必死に経営の舵取りをする県や天草エアライン経営層。

天草-熊本、天草-福岡の短距離路線のみのため離着陸を繰り替えし身体負担が大きいフライトを繰り返しながら、サービス向上に取り組むパイロットやCAさん。

たった1機しかない機体を大切に整備し、収益も見ながら安全性を最大限保つために戦いを続ける整備のみなさん。

機能が限られたシステムを駆使しつつ、欠航になった際には代替手段の手配や顧客対応に必死に取り組んでこられた輸送担当の方々。

航空会社を立ち上げる、運営する。飛行機を飛ばす。そこに詰まった人間ドラマが垣間見えます。

ノンフィクションの迫力。本当におすすめです。

 

記録#153 『マンガでやさしくわかるコーチング』姿勢と傾聴を学ぶ

 

マンガでやさしくわかるコーチング

マンガでやさしくわかるコーチング

 

前のNLPに続き、同じシリーズでコーチングも読んでみました。この中で紹介されているのがコアクティブ・コーチングという手法

細かいテクニックの話はさておき、コーチングの基礎になる4つの考え方が参考になります。

  1. 人はもともと想像力と才能にあふれ、欠けるところのない存在である
  2. 今この瞬間から創る
  3. その人すべてに焦点をあてる
  4. 本質的な変化を呼び起こす

また、基本的な姿勢として、「話の落とし所を探らない」「問題点/課題にフォーカスしすぎずにその人にフォーカスする」などなど。やるの難しいけど、学びがある...

よくコーチングの中で出てくる傾聴。その方法にも、

  • 内的傾聴:相手ではなく自分に焦点があたった傾聴の姿勢
  • 集中的傾聴:言葉だけでなく声の調子や、間の取り方なども意識して、感情の変化など相手に起こっていることまで捉える傾聴
  • 全方位的傾聴:自分と相手だけでなく、周囲にも気を配って感じ取ることができる状態

と別れていて、自分はまだまだ内的傾聴どまりだなぁと反省する機会にもなりました。集中的傾聴、全方位的傾聴までできるようになりたい...!!

コーチングができると自分の事業の幅がぐっと広がりそうなので、トライしていきたいなと思っています。さっと読める良い本でした。

マンガでやさしくわかるコーチング

マンガでやさしくわかるコーチング

 

 

記録#152 『マンガでやさしくわかるNLP』自分の心をプログラミングする。

 

マンガでやさしくわかるNLP

マンガでやさしくわかるNLP

 

 NLPはNeuro-Linguistic Programming(神経言語プログラミング)の略で、自分自身の感じ方、物事の捉え方を"プログラミング"していく手法。

けっこう怪しげな人が「NLPNLP!」とおっしゃっている姿を何度かみてきたので敬遠していたんですが、私自身にも防御壁ができてきたので、マンガ形式でさくっと学んで見ました。

内容のメモ。

  • 人間の感情や行動を司っているのは頭というより心。意識より無意識。
  • 心や無意識は、過去の体験によってプログラミングされており、そのプログラムが新しい体験や反応を生み出す、というサイクルになっている。
  • 自分自身の快・不快をコントロールするには、そのプログラムを新たに書き換えるようにプログラミングしていこう。(ここがNLP
  • 神経レベルでプログラムをしていくために必要なのは身体感覚、頭で考えることではない
  • 大切な気付きとして、物事・外側の世界の事実は価値中立であることを深く納得すること
  • NPLにおいて重要なのがリフレーミング(物事を別フレームで捉え直すこと)とサブモダリティチェンジ(苦手なものを別の表情・場所・時間などで捉え直すこと)
  • 別の誰かを徹底して真似ることでプログラムし直す、という手法も

禅のマインドにも近いところがあるな、と。

マンガでやさしくわかるシリーズ、他にもあるようなので、興味を持ったら読んでみよう。

マンガでやさしくわかるNLP

マンガでやさしくわかるNLP