記録#241 『イラスト解説 ティール組織』
- 作者: フレデリック・ラルー,羽生田栄一,エティエンヌ・アペール,中埜博,遠藤政樹
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2018/11/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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2018年に出た本の中で、周りの人におすすめされた回数が最も多かった本のうちの1冊が、「ティール組織」でした。
Webの解説記事などを見ると、おー面白そうだなーと思うものの、組織系のテーマを扱う硬めの内容の本がなかなか苦手でして、、(ピーター・センゲの『学習する組織』も数年前に読みはじめて序盤で断念しました)
そんなところにありがたく、イラスト解説付きの本書が登場。ページ数も200ページくらいで、最初触れるにはこれくらいがいいのかしら、と思い購入。
読んでみると、いやはや、惹かれる内容。
著者のフレデリック・ラルーは、まず組織を5つの形態で説明します。
会社全部が一つの形態に当てはまるわけではなく、部署や個別の関係性によっても変わるだろうという前提で。
前者4つの組織の課題をあげた上でラルーは、ティール組織への挑戦を後押しします。
ティール組織は、個人と集団の開放を目指す世界
- この世界を、本当の自分自信を発見する旅路の場所とみなす
- 私たち一人ひとりの可能性を広げ、生まれつきもっている才能の錠を開ける
- 人々がティール型組織の考え方を受け入れるならば、人生の導くままに、進むべきところに向かう
そのためにティール型組織の3つの特徴、それが、
- セルフマネジメントの徹底:階層的・完了的なピラミッド構造から、集合知と権力を分配委譲し、流動的システムへ変容させる鍵を見出す
- 全体性の追求:狭い専門性の活用ではなく、自分という全体を発揮するための心理的安全性を担保するとともに、エンパワーする
- 常に進化する目的:組織が向かおうとする方向性に耳を傾け、それに身を委ねる
本書の中では、それを実践する組織の事例が様々紹介されています。
詳細は是非この本を手にとって読んでみていただきたいですが、たしかにそうできればそれが理想なのかもしれない、と可能性を感じさせてくれる内容でした。
自分の会社も、こんなふうにしていきたいなぁ。