記録#291 『禅の名言100』
感じたこと
- 即今。今ここを大切に。妄想を廃する。他人との比較を配する。正しく、ただある。
- 脚下照顧。放下著。本来無一物。繰り返し。
内容
- 「日日是好日」「一期一会」「喫茶去」「本来無一物」……仏教のみならず茶道、武道、華道、書道、詩歌にまで大きな影響を与えた、これだけは知っておきたい禅の言葉を厳選紹介。常識と固定観念を破壊し、人生に驚きの発想をもたらす、禅の知恵を学ぶ本!
引用メモ
無門慧開 は、平常心をこう詠んでいる。 「春に百花あり、秋に月あり、夏に涼風あり、冬に雪あり、もし 閑事 の 心頭 にかかること無くんば、すなわちこれ人間の好時節」 閑事とは分別やこだわり、つまりは人間的な無駄な考えごとである。一方、自然は何ひとつ無駄なことを考えないまま、ただあるがままに生きている。おそらくそれこそが平常心であり道だというのだろう。なるほど、表面的な自我を超えて日常を生きることができるのなら、そこはそのまま仏道となる。が、やっかいなことに、仏道などと大それた命題を構えているうちは、ますます平常心から遠く離れていってしまうのだ。
懈怠 の 比丘、明日を期せず
記録#290 『巨大投資銀行』
感じたこと
- 最初読んだときは桂木さんに共感して、その後はソルトのかっこよさに惚れて、今は藤崎さんやロジャーに侠気を感じる。これだから読書は面白い。
- 最前線の現場で戦う人はみな美しい。稼ごう。最前線で。
内容
- 旧態依然とした日本の都市銀行を飛び出し、ウォール街の巨大投資銀行モルガン・スペンサーに転職した桂木英一。外資流のビジネスに翻弄されながらも、巨額のM&Aや証券引受で勝機をつかみ、一流のインベストメント・バンカーへと駆け上っていく。やがて、その運命は日本の金融再生と劇的に絡み合い、桂木は外資で培った手腕を邦銀再生のために捧げようと決意する…。日米企業間で繰り広げられる巨大買収劇の裏側、伝説のトレーダー・竜神宗一が仕掛ける巧妙な裁定取引(アービトラージ)、ソロモンvs野村證券の息を呑む攻防戦……ヴェールに包まれた米系投資銀行の内幕を圧倒的なリアリティで描き切った金字塔。
引用メモ
「東野さん」 桂木が呼びかけた。 「もし、五年前に戻れたら、同じことをやりますか?」 「…………」 「わたしを産銀に呼んで、投資銀行本部を立ち上げますか?」 その問いに、東野の両目が強い光を帯びた。 「やるさ! やるとも。あなたを呼んで、まったく同じことをするよ」 白髪交じりの東野が青年のようにムキになっていった。 その答えに桂木は満足そうに笑みを浮かべる。 「わたしも同じことをします。産銀に行って投資銀行本部を立ち上げるため、全力を尽くします」 東野も柔らかな笑みを浮かべる。 「我々はやるべきことをやったんです」 「そうだね」 東野も満足そうな表情。 「この五年間を我々の一章として、今日閉じることにしましょう」 桂木の言葉に東野は頷いた。無言でビールのグラスを掲げる。 桂木も東野の目を見ながら、無言でグラスを掲げた。
記録#289 『自動的に夢がかなっていく ブレイン・プログラミング』
感じたこと
- 無意識が捉えている情報の多さ。脳の認識・処理構造にアプローチができれば目標達成はぐっと近くなる。言い聞かせろ。「できる」と信じる脳に栄養を。
- 笑え。どんな状況でもその捉え方は自分で決められる。面白おかしく。笑え。笑われろ。
- Howを意識するな、Whatを決めきって後は脳に任せよ。新鮮なアドバイスだ。
内容
- 脳内のRASが自動的に情報を処理してくれている。自分が目標ややりたいことを明確に意識することで、RASが勝手に情報を取得してくれるようになる。
- 何を したいのか、 何が 欲しいのか、 何になりたいのかが、はっきりとわかると、RASはそのための方法を探しはじめる。 目標を心に決めると、それに関係する情報が次々に目や耳に入り、くわしいことを知ることができるようになる。
- 実に単純な方法だ。それなのに、実行する人はほとんどいない。
- 目標達成のために前進すること。目標を決め、期限を切り、Howを脳・RASに考えてもらい始めよう。
- 夢は、達成するまでの期限を決めなければ、単なる夢に終わる
- 期限を決めたら行動しないわけにいかない。期限は前進するための原動力である。
- 期限はどんなことにでも決められる。ネガティブな考え方をやめるための期限も。
- 大きな目標は、小さな一口サイズの目標に切り分けて、一度に一口ずつ片づけよう。
- 期限までに達成できないと思ったときは、もう一度期限を決め直そう。
- 期限は現実的で短めなものにしよう。期限に迫られるぐらいのほうがよい。始めるなら 今。目標のうち五つぐらいは「期限」を決めて書き入れよ
- 目標達成をするのは他の誰でもない、自分自身だ。
- 自分の人生の運転席に自分が座るということだから。自分でハンドルを握ってどこへでも行ける。それは、人生で起こるあらゆるできごとの結果について、なぜそうなったのかを頭を使って考え、次の行動に生かすことを意味する。
- 自分の人生の物語を書いているとき、他人にペンを持たせてはいけない。
- あなたの将来は、あなたが今日からどんな考え方をして、何を選ぶかによって決まっている
- 心をオープンに。ストレスにやられるな。オープンに、優しく。
- 人には、幸せを壊し、対立をつくり出す感情が四つある。「罪悪感」「 狼狽」「 羞恥心」「他人に対するひがみ」
- つらいできごとがあっても、おもしろおかしい面を見つけ出すようにしていると、ストレスが減り、病気にかかりにくくなり、何をやってもうまくいくことが多くなり、長生きできる。
引用メモ
これからの人生の責任は、すべて自分で引きうけよ
今日からは、自分の人生のすべてに対して100パーセントの責任を負うと決心しよう。 何かに不満を言っている自分に気づいたら、すぐにやめよう。 今からは、人生で何が起ころうと、それに対するあなたの反応の仕方を変えるのだ。そうすれば、物事が急にこれまでとは違う展開を見せるようになってきて、夢を実現させるための道が目の前に開けてくる。 これからは、自分に何ができるのか、 何を するのかを、前向きに語っていこうではないか。
体が麻痺する前の私には、できることが一万あった。今は九千ある。 失った一千を嘆くこともできるが、 残された九千に全力投球することもできる。
記録#288 『心配事の9割は起こらない: 減らす、手放す、忘れる「禅の教え」』
心配事の9割は起こらない―――減らす、手放す、忘れる「禅の教え」 三笠書房 電子書籍
- 作者: 枡野俊明
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2013/08/28
- メディア: Kindle版
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感じたこと
- 禅の心は、とにかくいま・ここに集中すること。得るよりも捨てること。すべての縁を理解し感謝すること。大切にしたい。
- 悟れば好悪無し、随処に主となれば立処みな真なり、歩歩是道場、清風明月を拂い明月清風を拂う、いい言葉ばかりだ。素敵。
- 日々真っ直ぐに生きていきたいなぁ。過去にとらわれず。未来にとらわれず。
引用メモ
「あれが欲しい」という我欲も、「これを手放したくない」という執着も妄想です。 他人がうらやましいという気持ちも、自分はダメだという思いも、実はすべて妄想なのです。 もちろん、心をとらえるあらゆる妄想を断ち切って、いっさいの妄想と無縁で生きる、なんていうことはできません。それは仏様の境地。人間であるかぎり、心のどこかに妄想があって致し方なし、なのです。
「比較」することに、なにか意味があるでしょうか。 「悟れば好悪無し」 という禅語があります。 人間関係に引き寄せてその意味をいえば、他の人がどうであろうと、あるがままを認めたら、好きとか嫌いとか(自分に比べて相手が上とか下とか……)といった感情に流されることはない、ということでしょう。 日本における曹洞宗の開祖・道元禅師も、「 他 は 是 れ 吾 にあらず」 といっています。 他人のしたことは、自分のしたことにはならない、と教えています。他人が努力したことで、自分が向上することはありません。向上するためには自分が努力するしかないのです。 禅はどんなものも、どんな人も、他とは比べようがない「絶対」の存在と教えます。 あなたもそうですし、他人もそうです。
私たちが生きていく「原点」である命さえ、すでにどうにもならないことに気づいたら、どうにもならないことがたくさんあっても、なんの不思議もないことがわかる。そして、それをどうにかする必要などない、ということがスッと胸に落ちるのではないかと思います。 そう、 自分ではどうにもならないことは、そのまま、あるがままに受け取っておけばいい のです。
心技体がともに最高度に充実していたとされる双葉山関にして、なお、心に揺れが生じることがあるのですから、「木鶏たる」のはまさしく至難のわざです。 悪いことが起きたり、つらい境遇に立たされたりしたら、気持ちが落ち込んでもいいのです。そのうえで、負の心をプラスに転じていく。それが禅の考え方です。
「随処に主となれば、立処みな真なり」という、臨済宗の開祖である臨済義玄禅師の言葉があります。 その意味は、どんなところにあっても、「いま」「ここ」でできることを一生懸命にやっていれば、自分が主人公になって生きられる、ということです。
松下幸之助さんの言葉です。 「逆境もよし、順境もよし、要はその与えられた境遇を素直に生き抜くことである」 まさに至言です。 素直に生きていたら、よい境遇も悪い境遇もないのです。 そこにはただ、一生懸命に生きる「場所」があるだけです。
「帰家穏坐」という禅語があります。その意味は、平たくいえば、 わが家に帰ってゆったりとあぐらをかいたときにこそ、心がどこまでも安らかで穏やかな世界が広がっている、 ということです。 さらに禅の本質からいえば、 わが家という言葉には、誰の中にも備わっている仏性、つまり、本来の自己という意味も込められています。 即ち、自分の仏性に目覚める悦びを示した言葉なのです。 本来、「家」とはそうした場所、自分の居場所にもっともふさわしい場所なのです。 ここはひとつ、少し性根を据えて「家」を見直してみませんか?
「歩歩是道場」 という禅語があります。 私の好きな言葉ですが、どこにいてもそこが「道場」であり、なにをしていてもそれが「修行」である、という意味です。 禅では「行住坐臥」のすべてが修行ですから、坐禅をするのも、食事をするのも、掃除をするのも、顔を洗うのも、同じように丁寧に取り組まなければなりません。
「清風明月を拂い、明月清風を拂う」 さわやかに吹く風と明るく輝く月は、それぞれに美しく、ときによって、お互いが主となったり客となったりしながら、一体となって美を高め合っている、という意味の言葉です。 人間関係にあてはめれば、 人はつきあっている人に生かされ、また、その人を生かしてもいる、 ということ。誰かを生かしたり、誰かに生かされたりしている、と感じるのは、なにも熱っぽく実のある議論をしたり、高尚な対話をしたりしているときだけではありません。
記録#287 『処女のまま始発で帰れ』
http://teyona.thebase.in/items/2621176
感じたこと
- 最高。何という歌集なんだろうか。まさに今の自分、30代前後くらいの人のこころにすっと入ってくる詩たちだ。
- 本の装丁、イラストまで含めて最高。
- あとがきの淡々とした文体。よい。
内容
記録#286 『失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!』
感じたこと
- 失敗を活かした人もいる。ただ逃げただけの人もいる。そもそも失敗だと思っていなかった人もいる。様々。失敗はただの現象であって、比べないこと。ただただ前に向かっていこう。
- 失敗できるくらい、打席に立って、バットを振っていかないとダメですね。
内容
-
成功にしがみついて裁判ばかりになってしまったライト兄弟。
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村人からのプレッシャーに負けて逃げ出してしまったが、悟り戻った後に成果を出し続けた二宮尊徳。
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戦争を契機に時代遅れと言われたが、フランスを抜け出しアメリカでチャンスを掴んだココ・シャネル。
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英語が喋れず引きこもったが、治療のために書き始めた小説で成功を収めた夏目漱石。
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頑固すぎて弟子たちの意見を取り入れなかったが、結果として多様な心理学形態の発展に貢献したジークムント・フロイト。
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戦争中に弟を思う詩を正直に記し炎上した与謝野晶子。
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周りの漫画家の悪口を言いまくりながらも自分を鼓舞し続けた手塚治虫。
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当時の美の基準からコンプレックスを抱き続けたものの演技の現場で戦い続けたオードリー・ヘップバーン。
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こだわりすぎて映画製作会社から断れ続けるものの創作活動を続けた黒澤明。
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たっっっっっっっっっっくさん失敗し続けたがチャレンジを続けたカーネル・サンダース。
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みんなすごい。みんな立派。失敗はかならずある。負けるな。
記録#285 『アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る』
感じたこと
- 中国のサービス事例がたくさん。User Experienceの最先端は中国にあるんだろうなぁと思っていたのが確信に変わってきた。いかなきゃ、杭州あたり。
- もともとの既存事業のクオリティが低い/ばらつきが大きいからこそイノベーションの余地がある。医療分野で、整理券をとってから受診できるまで7日かかる、というのはびっくり。
- 単発売上→LTV、販売ありきのカスタマーサポート→カスタマーサクセス、プロダクト→顧客体験、チェーン→ジャーニーなど、キーワードがたくさんあってよかった。体に染み込ませておこう。
- 小売・医療あたりは中国・東南アジアを継続リサーチしている。続けていこう。
- アリババのUED大学、ぜひ入学したい...
- ビービットさん、アジアで戦っていらっしゃるなぁ。すごい。
内容
- 以下の言葉に変革の内容が現れている。データベースの改善をどれくらい高速に回していけるかが勝負。
- "「顧客接点データを多く持ち、それをエクスペリエンスの良さに還元する」という新たな改善ループをいかに高速で回せるか。これが新しい競争原理です。競争原理が変われば、当然産業構造は変わります。これまではメーカー主導で、バリューチェーンの上流のほうが偉く、顧客接点側はヒエラルキーの低い位置にいました。これからは顧客接点を多く持っているプラットフォームが偉くなり、単にモノを作っているだけのメーカーは「接点のうちの1つ」となる商品を提供する下請けになります。この新しい構造変化を、私たちは「バリューチェーンからバリュージャーニーへ」という言葉で表現しています。" (Kindle位置:35)
- 「モバイルもPCもコンビニも、デジタル処理できるならすべて同じユーザーインターフェースである」(Kindle位置:1,125)
- 「アフターデジタルにおいてリアルチャネルは、『密にコミュニケーションを取れる貴重な接点』であり、高い体験価値や感情価値が求められるようになる」(Kindle位置:1,446)
- その一つの形がOMOであり、ニューリテール。
- ジーマ・クレジットはディストピアにつながるのか。現実的にはゲーム感覚で楽しまれている感じ。このサービスによって、民度も着実に上っている。行動変容
- オンラインはオフラインの付属(O2O的な)ではなくOMO(Online-Merged-Offline)に。Online/Offlineは提供者側のチャネルの話で、受け取り手であるユーザーは「その時・その場で最適なチャネルを選択する」だけの話。ユーザー中心で考えるとその区分に意味はない。とにかくユーザー中心で改善を進めていく。
- スマートフォンおよびモバイルネットワークの普及。いつでもどこでもデータを取得でき、我々に偏在的な接続性をもたらす
- モバイル決済浸透率の上昇。モバイル決済は少額でもどんな場所でも利用が可能になる。
- 幅広い種類のセンサーが高品質で安価に手に入り、偏在する。現実世界の動作をリアルタイムでデジタル化し、活用が可能になる。
- 自動化されたロボット、人工知能の普及。最終的には物流(サプライチェーンプロセス)も自動化することが可能になる。
- 以上4つの条件により、「リアルチャネルであってもオンラインで常時接続し、その場でデータが処理されてインタラクションすることが可能になるため、オンラインとオフラインの境界は曖昧になり、融合していく」
- "「もうO2Oの時代ではありません。店舗というリアルチャネルであっても、ユーザーの行動のすべてをデータとして取得できる時代です。 我々にとってはモバイルもPCもコンビニも、ただのユーザーインターフェースでしかありません。例えば、顧客がスマホで水を1本購入することも、無人コンビニで顧客が水を1本購入することも、誰がいつどこでどの銘柄を購入したのかがすべてデータとして分かるのであれば同じことですよね。顧客は水が欲しいと思った時、もしたまたま近くにコンビニがあればそこで買うでしょう。わざわざスマホで購入して家に届けてもうらなんてことはしないはずです。顧客は『オンラインとかオフラインとか』といちいち考えておらず、 その時最も便利な方法で買いたいだけなので、我々は様々な選択肢を提供することが大事 だと思っています。そのために無人コンビニも展開しているのです。" (Kindle位置:745)
- ニューリテールの代表例「フーマー」:”リテールテインメント” 顧客がウォークインできる楽しい食品EC倉庫。
- 無人化は効率化がバリューではない。人間がもっと人間らしい活動に従事できるようになることこそが価値。
- ”「無人化」というとどんどんサービスが機械化していく印象がありますが、実際には 従業員とよりコミュニケーションを取り、より人間的な温かいサービスを提供する プレイヤーが生き残っています。これは、リアル店舗での顧客との接点の価値が変わっていく大きなポイントではないかと思っています。 こうした現象について、「ツイッター」の共同創業者であり、急成長を続けているモバイル決済「スクエア」の創業者でもあるジャック・ドーシーは「シンプリファイズ・ザ・ワールド」と呼んでいます。ドーシーは、「決済という作業は、商品を売る側と購入する人が仕方なくやらなければいけない行為で、もしこれを短縮したり不可視化できたりすれば、買い物という行為は本来の人間対人間のコミュニケーションや物語の交換に戻って、売りたい人と買いたい人の意識が一瞬でつながることができる」”(Kindle位置:1,502)
- アフターデジタル時代のビジネス原理
- (1)高頻度接点による行動データとエクスペリエンス品質のループを回すこと
- (2)ターゲットだけでなく、最適なタイミングで、最適なコンテンツを、最適なコミュニケーション形態で提供すること。