ねずこん読書記録

小さな会社を経営しています。読んだ本について書き残していきますー

記録#265 『棋士と哲学者 僕らの哲学的対話』

 

僕らの哲学的対話 棋士と哲学者

僕らの哲学的対話 棋士と哲学者

 

感じたこと


  • 勝負というものをどう捉えるか。糸谷先生の勝負哲学は、勝利を個々人としてどう捉えるか、それと向き合う必要があるということ。眼前の対局を考えるのか、棋戦全体を考えるのか、1年で考えるのか、棋士人生で考えるのか、それとも将棋を超えて考えるのか。
  • 論争や勝負を、勝ち負けを決するものとしてのみ捉えるのではなく、お互いにさらなる高みを目指すための場として捉え直すことができるかどうか。
  • 保守・リベラルの政治も、そこかしこで起きている対立も、勝負としてあまりに稚拙に見える。党派に縛られ、中途半端な客観性に縛られ、自身の視点をなくしていく。それでいいんだろうかと。大きな物語がなくなったときに中間的な組織を無意識に求めるこころがそこにある
  • 糸谷先生が徹底して個人、人権というものを起点にして物事と向き合っていく原理主義者的な側面があるの、とても好きだと思ったです。同い年ながら、一線で戦ってきた、まさに勝負師。自分もそうなりたいところだ。。