記録#255 『OKR シリコンバレー式で大胆な目標を達成する方法』
OKR(オーケーアール) シリコンバレー式で大胆な目標を達成する方法
- 作者: クリスティーナ・ウォドキー,及川卓也(解説),二木夢子
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2018/03/15
- メディア: 単行本
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感じたこと
- 初めてOKRの内容を見たときは「ただミッションや経営目標をKPIに分解しただけやん」と感じたけど、導出の仕方やフォローアップ方法、コミットメントへの踏み込みを見るとこれは全く異なるものだなぁと。
- 機能単位ではなくプロダクトチーム単位で考えるべき、というのはまさに同意。もともといたスタートアップでも、こういう取り組み、したかったなぁ。。
- Cobe Associeに2人目社員が入ったら、必ず設定しよう、OKR。
内容
- OKR:OはObjective(目標)、KRはKey Results(主要成果)の略
- 数字にこだわらない人を鼓舞して動かすのがO
- 数字にこだわる人に対してOの現実味を示してくれるのがKR
- 適切なゴールを設定して、毎週ゴールを目指して仕事をし、目標達成するたびに祝えば、企業は一直線に成長するはず。
- OKRの基本となっている考え方はMBO(Management by Objectives;目標による管理)
- 第一原則:何をするかではなく、何を求めているかを伝える
- 第二原則:パフォーマンスは成果で測る(When Performance is Measured by Results)
- 私たちが目標を達成できない5つの理由
- 目標に優先順位をつけていない:現状維持するのでも精いっぱいな中で、3つも4つもの目標を追うことはできない
- 熱意を持って漏れなくゴールを伝えていない:何度も何度もリマインドすべき。コミットメントミーティング、朝会、状況報告メール、ウィンセッション、、、繰り返すこと
- やり遂げるためのプランがない:脱線を許さないコミットメントプランを立てておく
- 重要事項のための時間を空けていない:重要事項にこそ締め切りを。重要ではないが緊急であることに時間を割かれないように。
- 繰り返さずに辞めてしまう:何が機能するのかしないのかを念入りに観察し、機能する点を増やし、機能しない点を減らす。
- OKR導入前に、まずは会社のミッションから整理しよう
- シンプルで覚えやすく、チームの時間の使い方を決める指針となる言葉であるべき
- まずはシンプルな公式から始める:私たちは[価値提案]によって[市場]における[問題点を取り除きます/生活を向上させます]
- そこから遂行して、5年は耐えられるミッションへと仕上げる
- ミッションをベースに、四半期ごとのOを定めるのが良策
- Oは定性的なものを一つだけ、KRは定量的なものを3つ程度定める
- Oは次の条件を満たす一つの文章にする
- 定性的で人を鼓舞する内容にする:わくわくさを引き起こす、チームにあった言葉を。
- 時間的な縛りをつくる:1か月や四半期で実現できるものにする
- 各チームが独立して実行できるようにする:個人のOは個人で、チームのOはチームで完結するように。他所依存の言い訳を許さない
- KRは感覚的な言葉を定量化する。測れるものであるべき
- 以下のような指標が良く用いられる:成長率、エンゲージメント、売り上げ、性能、品質
- 難しいが不可能ではないKRを設定する。自信度が50%程度になるものに
- Oは次の条件を満たす一つの文章にする
- 全社OKRに対して部署OKR、部署OKRに対して個人OKRのような構造になるように
- OKRを日常に一部に組み込む
- 毎週のチームミーティングにOKRを組み込む
- 毎週の状況報告メールに組み込む
- OKRを導入する場合、機能組織ではなく、プロダクト組織単位で切って導入するのがおすすめ
- OKRを設定するときにはがつっと4時間くらいミーティングをする
- OKR実導入のスケジュール
- すべての従業員に、会社が次の四半期に追求スべきだと思う目標を提出してもらう
- 経営幹部が↑の半日セッションを行いO/KRを設定
- 経営幹部が四半期OKRを直属の部下に説明し部署OKRを設定する
- CEOが全社/部門OKRを承認
- 各チームOKRを設定し、部門長が承認
- 個人OKRを設定し、マネージャーが承認(適宜1on1、コーチングを絡める)
- 最初から100%導入を目指さず、全社OKRのみ、1チームのみ、1プロジェクトのみから始めるのも吉
- OKRは運用されてこそ全て。書く機会を最大限に活かす
- 月曜のOKRチェックインは会話の機会に。自信度の変化、健康・健全性、優先順位について話し合うこと。状況報告で終わらないように
- 従業員に会社OKRを提案してもらうこと。トップダウンにならないように
- OKRは誰でも見られるように。社内イントラにでも貼っておけ。
- 金曜日のウィン・セッションはお祝い。活発な雰囲気を保つこと。