記録#251 『ヴィパッサナー瞑想 智慧を開発し解脱に導くマインドフルネスの実践教本』
ヴィパッサナー瞑想: 智慧を開発し解脱に導くマインドフルネスの実践教本 (サンガ文庫)
- 作者: マハーシ・サヤドー
- 発売日: 2017/10/17
- メディア: Kindle版
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感じたこと
- 瞑想はまず心の気付きから。自らの心の動きに気づくことから。
- 認知行動療法でも用いられるような方法。自分の無意識行動を意識化に引き出して、観察対象にし、料理してから無意識に戻してあげる。自分をリプログラミングする意識か。
- 来世が云々というくだりは別にして、プチ瞑想は実践していきたいなぁ
内容
- 第1部 理論編
- 私たちにもって最も重要なのは、戎、定、慧の3つ
- 戎:仏教徒が守るべき戒律
- 定:心を一つの対象に定めることによって得られる、集中力
- 慧:主観という幻覚を破壊することによって現れる、現実の正しい認識
- 在家の人間が守るべきは五戒
- 不殺生
- 不偸盗
- 不邪淫
- 不妄語
- 不飲酒
- 五戒を守ることを前提に、その上で定と慧を鍛えていく
- 定:五戒を単独で守るのは困難。心を業処に戻すためには心を真っ直ぐに集中させることが必要
- 慧:名と色を認識・観察することで養われる。身体や物質は色、そこに宿る意識は名。何かを見るときには眼と対象物という2つの色と、みるという名。
- 何かを見る、聞こえるときに「見えている」「聞こえる」と気づくべき
- 私たちにもって最も重要なのは、戎、定、慧の3つ
- 第2部 実践編
- 六門に連続して生じる、見ること、聞くことなどに気づき、観察し、念ずるというのが基本
- しかし、個々の感覚は生まれては消え、生まれては消え、瞬時に変化していくため、それを観察するのは初心者には難しい
- まずは座る瞑想から。座っている、座っている、座っていると念じ、その後触れている、触れている、触れている、と念じるところから始める。
- 次は腹式呼吸で、お腹の膨らみと縮みを念じる。それを繰り返す。
- 途中で心がさまよったときには「行く、行く」と念じ、どこかに行き着いたら「着いた、着いた」と念じる。誰かと想像上であったときには「あっている、あっている」、話しているときには「話している、話している」と。気づき、言葉にする。
- 更になにかアクションを取りたいときには、「○○をしたい」とまず意識する。不快な感覚が生まれたときにも、まずそれを意識し、気づくことから始める。
- 慣れてきたら、立ちながら、歩きながら、食事をしながら、 あらゆるシーンで瞑想ができるようになる。頭に浮かぶ名を意識し、気づいてから行動にうつることから、ゆっくりとした行動を取る人になる。
引用メモ
自己に対する間違った見解である有身見から解放されるまで、私たちは常に見ること、聞くことなどの物質的、精神的なプロセスの構成要素に気づき、観察するよう瞑想実践を行うべきなのです。