記録#215 『すいません、ほぼ日の経営』やさしさの上に強さを
2017年に上場したほぼ日。
その経営哲学や、上場したときの思いなどを糸井重里さんと川島さんの対談の形で記されていく。
上場することの弊害が様々語られている中で、それでも上場に踏み切ったほぼ日。
その背後にある思いとは。
そこでぼくは、会社は一つの「人格」で、その中に個性があったり性格があったりすると考えて組織を組み立てられないかと思ったんです。上場をする前に、きちんと説明できるようにしておきたいとも考えていました。 会社の仕事には、直接は利益につながりにくいけれど、やったほうがいいことも含まれる。そういうことをじぶんに理解させ、社内外の人たちにもわかってもらおうと思ったんです。
(Kindle:1,221)
利益を追うだけではなく、その会社を会社たらしめる要素を守るためのことも行っていく。そこも含めて理解してもらうことが、上場しても可能なのか。
大きな挑戦ですね。
うちには、伝家の宝刀のような言葉が二つあって、「誠実」と「貢献」です。
「誠実」については、「誠実は、姿勢である。弱くても、貧しくても、不勉強でも、誠実であることはできる」ということ。
「貢献」については、「貢献は、よろこびである。貢献することで、人をよろこばせることができる。そして、じぶんがよろこぶことができる。貢献することにおいて、人は新しい機会を得る」です。
そして、「誠実」と「貢献」では、「誠実」のほうが重要です。
(Kindle:1,088)
・やさしく 私たちの会社が社会に受け入れられるための前提となるものです。 相互に助け合うということ、自分や他人を「生きる」「生かす」ということです。
・つよく 企画やアイデアやコンテンツを、会社として、組織として「実現」「実行」で きること、現実に成り立たせることです。
・おもしろく 新しい価値を生み出し、 コンテンツとして成り立たせるということです。「ほぼ日刊イトイ新聞」や「TOBICHI」のように 「場」を生み出し、ひとが「場」に集まる理由です。 これが、ほぼ日の強みです。 ほぼ日は、この言葉の順番もたいせつにしています。 まず「やさしく」が、おおもとの前提にあり、 「やさしく」を実現する力が「つよく」です。 その上に、新しい価値となる「おもしろく」をどれだけ生み出せるかが、 ほぼ日の特徴です。
(Kindle:1,187)
それぞれ、誠実に、優しく。その前提の上に、実行力やコンテンツ力という貢献が加わって、ほぼ日という会社が進んでいく。
引用ばかりになってしまった。 改めて、素敵な経営だと再認識。
タイトルの「すいません」にも、姿勢がみえる。
Go、ほぼ日。
ほぼ日手帳 2019 手帳本体 オリジナル A6 2019年1月はじまり 月曜はじまり 1日1ページ
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