ねずこん読書記録

小さな会社を経営しています。読んだ本について書き残していきますー

記録#177 『8 Steps to High Performance』よりよい仕事の成果を出すために変えられること。

8 Steps to High Performance: Focus On What You Can Change (Ignore the Rest) (English Edition)

8 Steps to High Performance: Focus On What You Can Change (Ignore the Rest) (English Edition)

 

仕事でより良い成果を出す「ハイ・パフォーマー」になるためには何が必要か?
いろいろ言う人がいるけども、その中でも学術的に一定検証されたものに絞り、8つの段階・ステップとしてアイディアを共有する本書。

If we could gather these great insights, sort through them to identify which matter most, and make them practical, applicable, and easy to understand, we could enable anyone to become a high performer. This knowledge would democratize high performance by making it available to everyone, rather than just a lucky, privileged few. That’s the purpose of 8 Steps to High Performance.

 (Kindle位置:76)

手法自体は目新しいものはありません。逆に言うと、昔から言われている"定石"をしっかりとこなしていくことが大切だということなんだと思います。

その8つのステップが↓で、

 

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 (https://www.the8steps.com/ より)

まとめ+意訳すると、

  1. Set Big Goals:ちっちゃなゴールをたくさん持つより、2~3の大きな目標に集中すること
  2. Behave to Perform:所属する文化・組織の文脈に沿った"ふるまい"を徹底すること
  3. Grow Yourself Faster:ただ成果を出すだけでなく、成長に時間・お金を投資すること
  4. Connect:よりより成果を出す人と強い関係を築くこと
  5. Maximize Fit:文化・組織・戦略の変化に合わせて自身を変革すること
  6. Fake it:「本当の自分」にこだわらず、各場面で自分を善く"偽る"こと
  7. Commit Your Body:睡眠や運動を通じて身体を最適な状態に置くこと
  8. Avoid Distractions:一時的に流行するアイディアに流されず、本質的なコンセプトにコミットすること(↑7つのステップを守ること)

特に面白いなぁと思ったのは"6. Fake it"で、「本当の自分なんて考えずに、その場その場に自分を適応させていきんしゃい」といっていること。

さらに序盤では「パフォーマンスの50%は家柄だったり生来の性格だったりで決まってしまってるんだよね」というお話も。著者の主張は、「とはいえその50%は変えられないんだから、残りの50%を最大化するためにこの8ステップを頑張っていきましょううや!」と。

それが副題の

Focus on What You Can Change (Ignore the Rest)

の真意でしょう。

ほんまですね。変えられることに集中して、ゴリっとやっていきましょう。

神よ、

変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、
変えることのできるものと、変えることのできないものとを、
識別する知恵を与えたまえ。

(ニーバーの祈り)

興味深い本でした!

8 Steps to High Performance: Focus On What You Can Change (Ignore the Rest) (English Edition)

8 Steps to High Performance: Focus On What You Can Change (Ignore the Rest) (English Edition)