記録#137 『「有名人になる」ということ』得られるおカネはそこそこ、出会いを楽しめるかどうか。
- 作者: 勝間和代
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2012/04/28
- メディア: 新書
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この本が書かれたのが2012年。
SNSが広まっていくに従って、最近はますます「個人としてのブランディング!」「もっともっと露出を増やさなきゃ!」という空気感が強まっている気がします。
ちょっとググっただけでもこんな感じですもんね。
勝間さんの有名になるための取組みは、リーマンショックから始まったとのこと。それまでやっていた投資情報に関する事業が左前になって、そこから本を書いたり講演をしたり、という生活を始めたと。
そこからテレビ出演や本の出版、ふわっとしたネットでの炎上なんかを通じて「カツマー」という言葉まで生み出した勝間さんですが、有名になることについてこんなふうにまとめています。
- 有名になることの金銭的なリターンでいうとそれほどではない(頑張って年商1億円を目指すくらい、プライバシー確保のためにコストもかさむから収支でいうと割に合わない)
- 一方で人との出会いは多く得られるからそれを活かせれば価値あるチャレンジ
- 有名になるためには、自分を市場に投げ込み、ポジションを決め、適切なチャネルに流し込んでいくというTheマーケティングを行うべし
2点目について、勝間さんはこんな感じで書いています。
わたしたちの人生の98%は運で決まり、その運とは人づき合いで決まると、わたしは考えていますが、その部分が開けてくることが、「有名人になること」の最大のごほうびであり、メリットだと思います。
(pp.40)
運を引き寄せるのは、結局人との出会いですもんね。
3点目について、もっと詳しく5ステップで。
ステップ1:自分の商品性を把握し、顧客やパートナー、競争相手を特定する
ステップ2:自分がターゲットとする市場について、セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングを行う
ステップ3:自分を売り込むためのサービスを開発し、そのサービスの提供プロセスを管理する
ステップ4:自分が作ったサービスを普及させるための適切なチャネルを見つける
ステップ5:自分のサービスに適切な価格をつけ、品質を保証する
本当に、伝統的マーケティングをど真ん中で行くステップ。改めて、経営理論の適用範囲の広さたるや、、という感じですね。
全体踏まえて、自身は「あえて有名になることは志向しなくていいなぁ」と感じました。流れ行くままに、出会う人とのご縁を大切に、まったり生きていきたいなと。
今の今までスタンスを取り続ける勝間さん、その考え方を学ぶ本として読んでみて良い本だと思いました。
- 作者: 勝間和代
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