記録#134 『おもしろカラー・マーケティング』売れる色は"メリコの法則"を満たす
だいぶ古い本ですが。マーケティングにおける色の意味合いを整理したいと思いまして。
マーケティングにおける色の選択は"メリコの法則"に従え、と。すべて消費者の視点です。
- メ:目立つ
- リ:理解できる
- コ:好感を持てる
これをすべて満たす色味を選んだ製品・パッケージは成功する、と伊吹さんは断言します。それくらい視覚・色味のパワーは大きいということでしょう。
上の法則を満たす色は、赤、青、黒、白が代表的なもの。その商品が置かれる環境(空間、棚、他商品 など)をみつつ、どれを選んでいくかを決めるべきだとしています。
一方で、黄色は日本における認知としての高感度がそれほど高くない、緑は色としては良いものの商品となると手を伸ばされにくい、といった傾向が紹介されています。
興味深い。
加えて面白かったのは、伊吹さんは「デザイン・広告は売るためのものだ」と割り切っている点です。最近の潮流は、デザイン=生活者にとってよりよい生活を実現すること、と言っているのとは対照的ですね。これぞ電通マン、という明確なスタンスだと思いました。
最新知見だけではなくて、少しステップバックして古めの書籍にも手を伸ばしてみて、主張の変遷をたどるのは大事だなと感じました。