記録#109 『この世でいちばん大事な「カネ」の話』欲、人間関係、自由
phaさんの『ニートの歩き方』の中で紹介されていたこの本。
タイトルがタイトルで、興味を惹かれて読み始めてみました。
- 作者: 西原 理恵子
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/06/23
- メディア: 文庫
- 購入: 6人 クリック: 83回
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読む前は、稼ぎに稼いだ西原さんのおカネ論かと思いきや。ご本人の幼少期からのおカネを巡る戦いの記録でした。
- みんなが貧しいけど豊かだった高知の港町での生活
- 引っ越した先の工業地域、貧しさにイライラする周りに影響されていく家庭
- ギャンブルで全財産をすってしまう父親を中心とした生活
- 父親の自殺後、「大学にいきなさい」となけなしの100万円を西原さんに持たせた母親
- お金のかかる美大予備校生活の中で、飛び込みで仕事を掘り起こしてなんとか生活費を稼いでいた若手時代
おカネと真剣に向き合ってきた西原さんだからこそ書ける言葉で溢れています。
お金には、そうやって家族を、嵐から守ってあげる力もあるんだよ。
いざというとき、大切な誰かを安心な場所にいさせてあげたい。
そう思うなら、働きなさい。働いて、お金を稼ぎなさい。そうして強くなりなさい。
それが、大人になるっていうことなんだと思う。
貧しくって、悲しい出来事をたくさん見てきた子供時代のあの場所から、わたしも、とうとう、そう思える場所までたどりついた。
家族の笑顔がある場所。しあわせで安心な我が家に。
(pp.187)
おカネで人生が狂う。欲は消えない。
しかしおカネを使うと、新しい人との関係を築くこともできる。
自由であるためには、何よりおカネが必要だ。
しっかり稼ごうと思います。おすすめの本。
- 作者: 西原 理恵子
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/06/23
- メディア: 文庫
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