記録#106 『ニートの歩き方』お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法
よくニュースなんかにも登場していて、界隈を超えて有名になった感のあるphaさん。
改めて読んで見る、phaさんのニートについての考え方。
ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法
- 作者: pha
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2012/08/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 16人 クリック: 1,642回
- この商品を含むブログ (103件) を見る
インターネットが与えてくれたものは、
- ゆるいつながり(コミュニケーションと、それに伴う贈与の関係)
- いつまででも暇つぶしできるコンテンツ
- 最低限のお金を稼げる手段
インターネットの中には広大な世界があって、そこで帆を張って乗り出していけば家のなかにいても冒険ができる、というところにはすごく共感しました。
phaさんも、本書執筆の2012年当初のあまり稼ぎのないときから周りの人に少しずつ寄付をしたり物を送ったりしていて、ネットっぽい互助の在り方が素晴らしいなと。
それと、これは根拠のないオカルト的なことだけど、人にお金を気軽にあげるようにしていると、回り回って自分のところにそれ以上のものが戻ってくるような気がするというのもある。(pp. 63-64)
私も見習って、色んな人にふっとものを贈れる人になろう。
組織に関する↓みたいな考えかたにもすごく共感。
僕は特定の個人の能力や熱意によって実現されるものよりも、凡庸な人間でもやる気のない人間でも、その中に入ればそこそこ面白く楽しくなれるような仕組みに興味がある。人は環境に規定されるという考え方が好きだ。中心となる人物の存在に依存するのではなく、中心人物が急に死んでも組み上げられたシステムは変わらず回り続けるようなのがいい。(pp.120)
すごいことをするためにすごい人。すごいことをするためにすごいチーム。そこまでは当たり前で、"どんな人でもそこそこを実現できるシステム"を実現できたらすごいだろうなぁと。
ギークハウスも、プロジェクトとして生き続けている。
"ニート"という言葉が出てきてから15年くらい、当初に比べればある意味「社会に馴染んできた」感じがしています。phaさんが本書の中でも書いている通り、フリーランスの人って(生活の仕方という意味で)ニートとの境目がかなり曖昧で、これからフリーランスで稼げる方法が増えればニートの人も少しずつ生きやすくなっていくのではと思いました。
性別だ民族だ、みたいな"Major" minorityだけではなく、もっと多様な多様性の中でみんなハッピーになれるといいなと思う日々です。
改めて、いい本でした。おすすめです。
ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法
- 作者: pha
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2012/08/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 16人 クリック: 1,642回
- この商品を含むブログ (103件) を見る