ねずこん読書記録

小さな会社を経営しています。読んだ本について書き残していきますー

記録#303 『ブラック語録大全』

 

ブラック語録大全

ブラック語録大全

 

 

感じたこと/内容


  • 流石にひどい発言だなと言う経営者の言葉ももちろんある一方、流石にそれは穿った見方が過ぎるでしょうという編者側のコメントもあって、なんというか、読んでいて苦しくなる本だった。
    • 24時間365日働け、仕事があることに感謝しろ、ブラック企業の時代がなければホワイト企業にはなれない、みたいな経営者発言があって、やりすぎだろうと。過労死のニュースが出たときの企業側の弁明とかを見ると本当にひどくて悲しい
    • 編者側が入れているコメントで「開き直りだ」「論点のすり替えだ」と指摘しているコメントは、企業が置かれている市場環境を見ると普通のコメントだったりして、なるほどこういう視点に立つ人が労働生産性はあがらず結局つけが労働市場に来るんだよなぁと思うなどした
  • 日本電産の永守さん、発言が攻めまくってる...
  • ワタミの渡邉さん、今見ても発言がひどい。本当にひどい。飲食業界と人材業界、やばい経営者がこんなにいるのか...
  • 法律を守ることはもちろん大切で絶対なんだけど、「仕事のパフォーマンスが出ない人にはやめてもらわないと」→「経営者の横暴だ!」というのはさすがに。ジェンダー問題でもそうなんだけど、「私達は絶対的に弱い立場にあるから様々な権利を主張する立場にある」という立場/前提に立っていろんなものに噛み付いていく姿勢、だれもハッピーにしないし、なんの改善にもつながらないと思うんだよね。
  • 雇ったら簡単に解雇できないから雇わない。パワハラだなんだと言われるから課題を与えての指導もできない。周りを見ると、そういう事例が溢れているねぇ。難しい時代だねぇ。