記録#299 『人工知能の「最適解」と人間の選択』
人工知能の「最適解」と人間の選択 (NHK出版新書 534)
- 作者: NHKスペシャル取材班
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2017/11/08
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (2件) を見る
感じたこと
- 2017年10月の刊行。ここから1年半でAIの進歩はさらに進んでいて、IBM・テクノロジーハイプ・サイクルだとディープ・ラーニングは過度の期待の頂点にある。一方で汎用AIはまだまだ黎明期。さてこれからどうなるか。
- この本の中でフォーカスされていた電王戦、それを戦った佐藤天彦名人が2019年にはいよいよ失冠し、コンピューター将棋で本格的に研究を行ってきた豊島先生が名人に。コンピュータの完成を自身に取り込める、うまく協業できる人間がパフォーマンスを高めることができる時代。私たちもそうならなければいけないぞ。
- AIをうまく使えるかどうか、その答えを善とするか悪とするか、人間の手に委ねられている部分が沢山ある
内容
- タクシーの需要予測、トレーディングの予測モデル及び高速取引プログラム、バス運転評価プログラム、犯罪判定プログラム、退職可能性判定AI、AI政治家、、人間の意志が介在するところにAIはもれなく参入してくる
- AIは過去のデータを踏まえて判定するため、人間視点では差別に分類されることも一つの因子としてフェアに捉えてしまう。その良し悪しをどう捉えるべきか。
- AIと協働する人間の役割は、
- 人工知能が新しい地平線を見せてくれる。それを人間がどう取り扱うのか。表現される最適解を、人としてどう取り扱うのか。より人間らしい世界の実現に、AIが貢献してくれるのかもしれない