記録#259 『新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング』
新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング できるビジネスシリーズ
- 作者: 唐木元
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2015/08/07
- メディア: Kindle版
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感じたこと
- 良い提案書や議論資料を作るときのコツと一緒だなと。
- メッセージと骨子を固める
- 言葉をクリスタライズして書く。
- 意味だけではなく、目でも耳でも心地よいビジュアルにする
- ライターさんには尊敬するばかり。素敵な言葉を紡げるようになりたい。
内容
- 良い文章とはなにか、様々定義はあるものの、まずは「完読」を目指すのでどうか
- そのためにはまず「書き始める前に主眼と骨子を立てること」が重要:プラモデルのように作文する
- 箱絵:主眼
- パーツ:要素
- 取扱説明書:順番・軽重
- 書きたいことのパーツを揃えるにはまず箇条書きから。そのために5W1Hなどのフレームワークも使いつつ。順番や整合性は気にしない。とにかく書き出す。
- 必要に応じて”取材”する。ネットリサーチで調べるのもある種の取材
- 文章のコンセプト・切り口を見つける。文章のオリジナリティはその切り口に宿るぞ!
- 文章の骨子(何を、どれから、どれくらい)を定める。要素⇨順番⇨軽重の順で確定させていく
- 構造シートのように、↑の内容をうまく捉えられるフォーマットシートを活用するのも吉。手書きでばらばらとかいていくのがおすすめ
- 「サビ頭」の構造、つまり結論からはじめ、その後に問題提起⇨状況説明と続いていく構造が、読者の興味を引きつける上で有用
- 上の構造を作るだけで7割の完成度の文章となるが、作文の完成度はロングテール。10割を目指して細かい技術にも意識を向けていく必要がある。
- 見直しは3つの視点で。
- 意味:脳。誤字脱字や事実誤認はないか。主眼と骨子が噛み合っているか。表現や文法が適切か。
- 字面:目。漢字や平仮名がやたら連続していないか。改行は適切か
- 語呂:耳。同じ発音が続いていないか
- 簡単なところで、言葉の重複チェックから始める。の、や、では、という、などの言葉が連続して出てきていないか。同じ文末ばかりになっていないか。時制が単調になっていないか。
- ザクッと文章を削る、言葉を削ることを恐れない。翻訳文体から離れる。濁さない。伝聞表現を避ける。係り言葉同士は近づける。
- 過度な体言止めや名詞化は読者の負担になる。
- 「企画」「作品」「資料」...ぼんやりワードは避けて、可能な限り具体的な表現を。
- 「こと」「もの」をへらす努力を。
- 具体的なエピソードを混ぜる、人名を頭に出す、閉じた言葉を使う、数字を入れ込むなど、読者を引きつける工夫を。