ねずこん読書記録

小さな会社を経営しています。読んだ本について書き残していきますー

記録#259 『新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング』

 

 

感じたこと


  • 良い提案書や議論資料を作るときのコツと一緒だなと。
    • メッセージと骨子を固める
    • 言葉をクリスタライズして書く。
    • 意味だけではなく、目でも耳でも心地よいビジュアルにする
  • ライターさんには尊敬するばかり。素敵な言葉を紡げるようになりたい。

内容


  • 良い文章とはなにか、様々定義はあるものの、まずは「完読」を目指すのでどうか
  • そのためにはまず「書き始める前に主眼と骨子を立てること」が重要:プラモデルのように作文する
    • 箱絵:主眼
    • パーツ:要素
    • 取扱説明書:順番・軽重
  • 書きたいことのパーツを揃えるにはまず箇条書きから。そのために5W1Hなどのフレームワークも使いつつ。順番や整合性は気にしない。とにかく書き出す。
    • 必要に応じて”取材”する。ネットリサーチで調べるのもある種の取材
  • 文章のコンセプト・切り口を見つける。文章のオリジナリティはその切り口に宿るぞ!
  • 文章の骨子(何を、どれから、どれくらい)を定める。要素⇨順番⇨軽重の順で確定させていく
  • 構造シートのように、↑の内容をうまく捉えられるフォーマットシートを活用するのも吉。手書きでばらばらとかいていくのがおすすめ
  • 「サビ頭」の構造、つまり結論からはじめ、その後に問題提起⇨状況説明と続いていく構造が、読者の興味を引きつける上で有用
  • 上の構造を作るだけで7割の完成度の文章となるが、作文の完成度はロングテール。10割を目指して細かい技術にも意識を向けていく必要がある。
  • 見直しは3つの視点で。
    • 意味:脳。誤字脱字や事実誤認はないか。主眼と骨子が噛み合っているか。表現や文法が適切か。
    • 字面:目。漢字や平仮名がやたら連続していないか。改行は適切か
    • 語呂:耳。同じ発音が続いていないか
  • 簡単なところで、言葉の重複チェックから始める。の、や、では、という、などの言葉が連続して出てきていないか。同じ文末ばかりになっていないか。時制が単調になっていないか。
  • ザクッと文章を削る、言葉を削ることを恐れない。翻訳文体から離れる。濁さない。伝聞表現を避ける。係り言葉同士は近づける。
  • 過度な体言止めや名詞化は読者の負担になる。
  • 「企画」「作品」「資料」...ぼんやりワードは避けて、可能な限り具体的な表現を。
  • 「こと」「もの」をへらす努力を。
  • 具体的なエピソードを混ぜる、人名を頭に出す、閉じた言葉を使う、数字を入れ込むなど、読者を引きつける工夫を。