ねずこん読書記録

小さな会社を経営しています。読んだ本について書き残していきますー

記録#239 『仕事は将棋に置きかえればうまくいく』戦略・交渉・人材活用へのロジック100

 

仕事は将棋に置きかえればうまくいく

仕事は将棋に置きかえればうまくいく

 

これは名作。

 

職場にいるキャラクターを将棋の駒に例えてみる。

歩:地道で努力家 人のために動く大器晩成型
日々コツコツと仕事に立ち向かい、着実に成果を積み上げていく努力家タイプ。歩みの遅さゆえ、要領のいい同僚や上司から便利屋として気軽に使われることも多いが、他人のために働くことが苦にならない誠実さは必ず人事が評価してくれるもの。1マスずつ前へ進み敵陣まで到達すれば「と金」となり、長年ストックしてきた経験が花開く。
香:一本気で猪突猛進 研究的な持ち場で適性を発揮する
一度こうと決めたら一歩も引かずに突き進み「頑固者」と苦笑いされたりする人。それはつまり、オモテウラのない素直さとも言える。後戻りなど考えず、どこまでも前に進んでいくからこそ、研究者向きだ。仕事で言うならば、新規開発プロジェクトなどで日々、粘り強く試行錯誤を繰り返したり。不器用さこそが、深い知識や技能へ導いてくれるのだ。  
桂:社交性がよくフットワーク軽く話をまとめていく
愛想の良さから「お調子者」と思われたりするが、裏を返せば、軽いフットワークが大きな武器で、社交性があるという強力なオリジナリティがある。となれば当然、交渉事は得意中の得意。なかなかたどり着けない本丸へポーンと飛び込み、みんなが手を焼く気難しい取引先のキーマンとの話をまとめ、難題を解決してしまうのである。  
銀:機敏で自在に動き冷静に先頭に立つリードオフマン

常に案件の進捗などを把握し、冷静な判断力で着実に実績を最前線で残し、社内の人望を集めていく。派手な動きはせずとも、機敏に要所を押さえる嗅覚が鋭いのだ。対外的に押せ押せムードのときは先頭に立ってチームを引っ張り、トラブルが起これば、すぐ後ろでバックアップに回る。地位や社歴にかかわらず、いないと困る頼もしい存在である。

金:後ろに控えてどっしり構え懸案を手堅く解決

豊富な実績があるにもかかわらず矢面に立つことはあまりない。しかし、社内の多くの人が心のより所にしている存在である。会社の重し的に、陰で組織を支えたり、トップの横に張り付き、様々なトラブルから守る補佐役などもこのタイプだ。下支えの地味な部署においては、守備的姿勢の問題処理能力の高さが評価されていく人材である

角:他人と違った角度で物事を捉え大胆に進展させる

自他ともに認める、発想力豊かなアイデアマンだ。他人と違った視点によって、今まで誰も気づかなかった提案をしたり、計画の確信に触れる意見を何気なく放ったり。独自のユニークな切り口の「天才肌」と言っていいだろう。適性としては、自由に行動しやすい新規開発部門や、固定された取引先以外をホッピングする友軍的な営業セクションなど。

飛:社内・社外問わず奔走して推進させるプロデューサー役

きっちりした事務案件などにイージーミスはあるのに、この人なら仕方ないなという雰囲気になるのは、圧倒的な行動力があるから。社内・社外問わず笑顔で飛び回るバイタリティで、当然、人脈も幅広い。そして、これはキビシイだろう・・・という案件も力業でまとめていく。親分肌で面倒見がよく、かつ剛胆。いい方向の体育会系である。

玉:この人のためならと人材が寄ってくるリーダー型

達成したい大きなビジョンが明確にあるから、それが他人を惹きつけ、意気に感じてサポートしたい人が自然に集まってくる。つまり、典型的なリーダー型だが、グイグイと引っ張っていくのではなく、要所以外では多くを語らず、どっしり構えた大物感がその源となっている。腹が据わっているから、多少のことでは動じない。もちろん、経営者向きである。

 

なるほど。わたし、完全に銀だ。「腹銀」って言葉も好きだし。

さらに、「成功する新規事業プロジェクトには飛角銀桂が揃っている」と強く確信。

その他、

  • 利かしの歩
  • 端歩
  • 金を引く手に好手あり
  • 歩のない将棋は負け将棋
  • 銀は成らずに好手あり
  • 寄せは俗手で
  • 玉は包むように寄せろ

のような、将棋のテクニックや格言がいかに仕事に生きるか、それを語っています。

 

 

将棋のコンセプトを使った研修とかワークショップやりたいな...!!