記録#237 『起業3年目までの教科書』日銭を稼げ、キャッシュは王様だ。
メッセージはこの一言。
地味だが長く堅実にキャッシュを生み続けるキャッシュエンジンを手にした上で、
その潤沢なキャッシュを元手にしてスケール型の事業にチャレンジしていけ。
VC向けにプレゼンしてエクイティ・リスクマネーを入れてガツンと成長していくのもいいけど、受託事業や代理店業をしながら安定した日銭を稼ぎ、それを投資に回していくのもよいよ、と。考え方はBCGマトリックスそのもの(あれは多角化の事例だけど)。
上記のような経営スタイルを筆者は「キャッシュエンジン経営」とよんでいます。キャッチとしてわかりやすい。
それを行ううえで、
- どのようにしてエンジンとなるキャッシュを生み出す事業領域を見極めるか
- 当該事業領域を回していくための人材をどう確保し、育てていくか
そんな視点で書かれたのがこの本。
長野県の名企業・伊那食品工業も、基盤となる医薬・素材系事業があってこそのtoC事業。このスタイルは自身の会社運営にも生かしていきたいなと思います。