ねずこん読書記録

小さな会社を経営しています。読んだ本について書き残していきますー

記録#221 『睡眠こそ最強の解決策である』あらゆるパフォーマンスを圧倒的に上げる名薬

 

睡眠こそ最強の解決策である

睡眠こそ最強の解決策である

 

これまで社会が睡眠に無関心だったのは、睡眠の必要性を十分に訴えてこなかった科学界の責任でもある。つい最近まで、睡眠は生物学の最後に残った大いなる謎だった。

こんな言葉から始まる本書。刺激的なタイトルに負けない、中身の濃い一冊。

睡眠は極めて複雑で、とても興味深い機能だ。私たちが思っている以上に、健康に重大な影響を与えている。睡眠の役割は決して一つではない。むしろ脳と身体の両方にたくさんの恩恵をもたらしている。身体の臓器であっても、脳の機能であっても、すべてが睡眠によって最適化されているのだ。
(それは裏を返せば、睡眠が足りないと臓器も脳もきちんと機能しないくなるということでもある)

 本書の中で興味深かった内容をいくつかメモ。

  • 朝型人間/夜型人間は遺伝的に決定される要素大(クロノタイプ)
  • すべての哺乳類・鳥類にノンレム睡眠があるが、レム睡眠は機能としては比較的新しい睡眠形態
  • 他の哺乳類と比べて人の総睡眠時間は短いがレム睡眠時間は突出して長い
  • 入眠直後はノンレム睡眠が優位だが後半に行くに従いレム睡眠の比率が増える
  • グリンパティック系が睡眠中に脳内の老廃物を流す
  • レム睡眠中は情動を司る扁桃体が覚醒中よりも~30%程度強く活動
  • 眠らないと身体の中核温度を制御できなくなる

面白かった。

睡眠こそ、最強の解決策。活かそう、この力を。