記録#210 『一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学』負けないために、生き残るために
cisさん、扱う金額は桁違いだけど、個人投資家といっていいんだろうか。
2013年には約1兆7000億円の日本株を売買をしており、これはこの年の東京証券取引所での個人投資家による株式取引の0.5%に相当する。
「株の勝ち方について書かれた本は基本的には役に立たない」
そう本書の中で言い切るcisさんの投資哲学は、いかにもゲーム的。
瞬発力を重視して、上げるトレンドにある株にスーッと入っていく。一方で損切りも早い。
事前にいくつものシナリオを仮説立てしておいて、そのパターンが来たら大きく張り込む。
「自分の性格にあったプレイスタイルを守りトレードをすること」を大切にする。
投資はリスクをおカネに変換する行為。
であれば、そのリスクを自分自身がどう捉えているのか、把握できていないリスクはないか。どこまでも冷静に。
しかし踏み込むことを決めたらヘッジなどをせず思い切りよく。一方で、撤退も早く。再参入も早く。
大負けをすることもある。ライブドアショックでは5億円を1日で、REITでも6億円を失った。
それでも退場せずに、続けていくこと。
投資家の迫力を感じた一冊でした。