記録#195 『パワー・オブ・クリエイティビティ』個性と才能を引き出す世界に。そのための学習環境を。
パワー・オブ・クリエイティビティ 個性と才能を思いっきり引き出そう!
- 作者: ケン・ロビンソン,尼丁千津子
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2018/10/25
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
著者のケン・ロビンソンは、 そのTED talksが5,000万回以上視聴されていることで有名な教育家。タイトルは、「学校教育は創造性を殺してしまっている」
そんな彼が改めて、創造性ってなんぞや?それを生み出すための環境ってどうあるべき?と記したのが本書。
邦訳されている彼の書籍は他に、
- 才能を引き出すエレメントの法則(2009年)
- 才能を磨く(2014年)
の2冊が出されていて、いずれも個人の才能をいかに発見して伸ばすか、ということに主眼が置かれていました。今期あの本は、教育制度というところにフォーカスをあてた、TEDの内容にも通じるもの。
創造性は、識字能力と同じくらい大切なものだ
と彼は言います。工業中心の産業社会で求められた効率性を追求するための教育ではなく、創造性を発揮させるためのプログラムを提供するべきだ、と。
私個人としては、よく言われる「創造性を育むための教育」が本当に我々が認識する"創造性"を育むのかどうか、かなり懐疑的です。「大人から見て創造性を育てそうなプログラム」というのがどれくらい優位に聴くのか、さらに本質的な意味で創造的な子供を大人が判断できるのか、さらにはそのための設計なんてできるのか、と。
教育、大切なことだと思います。
ぜひより良い研究と実践が積み上がっていきますように。