記録#194 『AIをビジネスに実装する方法』AIをリテラシーに組み込むために。
「仕事をAIに奪われないために!」のような明後日方向の記事・本があったりして辟易とすることも多い最近ですが、出ました、ABEJA代表・岡田さんが書いたこの本。
素晴らしい内容でした。
タイトルに現れている通り、「AIを導入する側のリテラシーを上げたい!」という想いがにじみ出ている内容でした。「AIってこんなにすごい!(それがわかる私って進んでる!)」というクソ記事からは一線を画す、
- そもそもAIって何か?(機械学習やディープラーニングとの関係性は?その用途は?)
- AIはどんな原理で動き、活躍しているか?
- それを自社に導入するときに必要な準備はなにか?
- 導入後、どのような運用を回していくことになるのか?
まで、丁寧極まりない内容。
たぶんこれまで、無理解な発注者とのコミュニケーションでいろいろ苦労されてきたんだろうなぁと。。。
AIだ機械学習だディープラーニングだと違いも不明瞭なままに期待をしたり失望したりするメディアがあり、「AIや機械学習なんていう最新技術はうちなんかが使っても成果が出るんだろうか。周りの様子を見てから...」なんていう会社もあるなか、本書は
ディープラーニングは、もはや枯れた技術だ
というGoogleの言葉を紹介しています。まさに。
軽いデータセットを対象にするのであれば、ネットに繋がる普通のPCが1台あれば機械学習を取り入れた分析を行うことはそれほど難しくない時代です。
きのうのすごいを、あしたのふつうに。
というのはJRの広告コピーでしたが、AIの分野では世界が日を進めている中で日本企業はまだまだ明後日くらいを見ている現状。
AIをリテラシーに。私も歩みを止めず、学んでいこうと思います。
すぐに使える! 業務で実践できる! Pythonによる AI・機械学習・深層学習アプリのつくり方
- 作者: クジラ飛行机,杉山陽一,遠藤俊輔
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