ねずこん読書記録

小さな会社を経営しています。読んだ本について書き残していきますー

記録#117 『しないことリスト』ものも情報もあふれるこの世界で。

日本一のニート・phaさんの本を。以前投稿したのが初作で、今回読んだものが3作目とのこと。

nozomitanaka.hatenablog.com

書作の『ニートの歩き方』は会社に所属しなくとも生活していく上でのHow toを書いている部分が多く、食事や家の見つけ方なんかはとても参考になりました。

本作はむしろ、ニートに学ぶメンタリティ、のようなテーマの本。 

しないことリスト

しないことリスト

 

 冒頭、こんな文から始まります。

いわゆる「しなきゃいけないこと」の99%は「本当は別にしなくてもいいこと」だ。

この本は、世間で「しなきゃいけない」とされていることを一つ一つ検討していって、「あー、あれもこれも別にしなくてもいいんだ。人生ってもっと幅があるものなんだ」と、少し力を抜いてラクに生きていけるようにするための本だ。

(本書 pp.6)

大切なのは、

  • 自分なりの価値観について頭と体が理解できていること
  • 早くても遅くてもいいから、自分のペースを把握してそれを守ること

そのためにも、世間で云われていることに対して「わたしそれ、しないよ」といえる・できるようになっておこうと。

"しない"のテーマにはいろんなものが含まれます。

  • 所有しない:持つと心の管理コストがかかる。心配したり、買い替えたり、捨てたり。買い物を減らしてシェアでなんとかしたり、頭の中に溜め込まず書き出してみたり、自分の過去についても一度捨ててみたり、自分と周りを空っぽにする勇気を持つこと
  • 努力しない:頑張ることを美徳にしない。睡眠を削らない、周りに頼んで自分ではしない、土日と平日を分けない、だるさを無視しない。怠惰は美徳。
  • 自分のせいにしない:物事は縁起で成り立っているんだから、自己責任は50%くらい。孤立せずしかし繋がりすぎず適度な距離感で、自分と相手をみつめること。自分の実力のおかげだ/せいだと思い込まない、感情を殺さない、絶望しない。
  • 期待しない:「いましていることは何のため?」そんな事を忘れて、いまこの瞬間を生きる。自己充足的(コンサマトリー)でいいじゃないか。仕事や相手に期待しすぎず、自分のペースで。

私もいまの世の中、Todoが多すぎるよなぁと思っています。元Wiredの若林さんがおっしゃる通り、経済が社会を覆ってしまった結果なんだろうか。

なにか増やすよりも、減らすことを。

しないことリスト、自分自身のために一度つくってみては? 

しないことリスト

しないことリスト