記録#54 『人生を変えるモノ選びのルール』 "モノマリスト"への道
いろんな便利ガジェットや素敵プロダクトの紹介をしているブログ『monograph』を運営している堀口さんが出した新著。
発売からさっそく、Kindleで読ませていただきました。
モノの選び方はその人の生き方や考え方に直結するというのが私の持論。せっかく多くの選択肢が選べる豊かなこの世の中だからこそ、一番自分が良いと思える「ときめくモノ」を側に置いておきたいと思いませんか。
(Kindle位置:9)
私も大好きな本や愛着のある仕事道具、あとは大好きなねずこんのぬいぐるみなど、なんとなく好きなものに囲まれて生きている・生活しているという実感を持って生活しています。
とっても毎日が豊かです。
「モノマリスト」という生き方
ミニマリストがもてはやされる現代にあって、堀口さんは"モノマリスト"を自称されています。素敵なものに囲まれて、素敵な生活をおくることを志向する。
とてもいいなと思っています。
モノを減らす意味合いの強い「ミニマリスト」とも少し違うし、モノをただ集める「コレクター」とも違う。
自分にとって必要な、厳選されたときめくモノだけを周りに置く人々。私はこの人たちを「ミニマリスト」の一つの派生系で「モノマリスト」 と呼んでみようかなと思います。「モノ」を基軸に「生活」を考え、こだわりを持って愛情を注いでいる人。
(Kindle位置:379)
そんな堀口さんが紹介するモノは、どれも素敵なものばかり。
Motherhouseのアンティークスクエアバックパック、Hender Schemeの小物入れみたいな身の回りのものから、Insta360やAnker製品のようなガジェットまで。
思いっきり物欲を刺激されてしまいました。
五感のノイズは少なく
堀口さんがすごいなぁと思うところは、「1日一つ、モノを捨てる」をあわせて実践していること。
モノの魅力に取り憑かれてどんどん家の中がカオスになっていくのかと思いきや、一つ増やしたら一つ減らす、の徹底で、家の中は驚くほど整頓されていると。
「一日一つモノを捨てる」ことは難しくありません。
むしろ最初のうちは一つモノを捨てるのをきっかけに、「あれも捨てよう」「これもいらない」と次々にモノを捨てられるはずです。
大事なのは「一つ捨てるだけでいい」というハードルの低さ。コンビニのビニール袋でも、チラシ一枚でもなんでもいいので気軽な気持ちでゴミを一つゴミ箱に捨てると、それが呼び水となり、あれもこれもと自然と片づけモードに移行できるのです。
この「一日一つ」のきっかけさえあれば、面白いように部屋の中のモノが減っていきます。
(Kindle位置:1,068)
その背景にあるのは、以下に自分の認知に負荷をかけずに必要な集中力・完成を保っていくか、という視点。
一つの物事に集中をする際には「ノイズ」を極力少なくすることが大切です。「ノイズキャンセリング」というと音のノイズを遮断することを指すように「耳のノイズ」にはみなさん敏感ですが、 意外と気がついていないのが目。「視覚のノイズ」です。 人間の目は非常に優れた感覚器官。『人は見た目が9割』という本がベストセラーになるくらい、人間の感性の大部分が視覚に左右されています。
ですから私は極力自宅のインテリアはシンプルにし、テーブルの上は植物以外を置かず、服も雑貨も目に見えないように箱の中にしまっています。
(Kindle位置:467)
このあたりの習慣はぜひ見習いたいところ。。
おわりに
堀口さんが本書の中で、「モノの良さとはつまり調和である」って言うことをおっしゃっていて、とてもしっくり来ました。私も普段から、「馴染む」「鞣す」みたいな概念が好きなんですが、それに近いなと。
もっともっと、自分にとって心地良い、それでいて刺激的なものに囲まれて、楽しいモノマリスト生活を送っていきたいと思いました。
自分の身の回りのモノを一つ一つ見返したくなる、とても良い本でした。