たなかの読書記録

30歳くらいの男が、読んでよかったなぁと思う本を紹介していきます。

記録#33 『TRANSIT39号 今こそ、キューバ』人、歴史、自然、街並、アート、音楽

私のやりたいことリストに「2023年までにキューバ旅行、1ヶ月くらい中米まわる」という項目がどんと鎮座しています。新婚旅行で行こうかなと思いつつハリケーンリスクを考えて回避。まだ未踏の地のままです。

大好きな雑誌TRANSITの最新号がキューバ単独の特集。素晴らしい内容でした。

暮らしと仕事

社会主義国キューバ。食事は配給?家は賃貸?仕事は公務員?

TRANSITのブログの中で誌面のイメージが一部公開されているので、ぜひこちらを。

www.transit.ne.jp

TRANSITの魅力の一つが、その国の生活を感じさせる写真が多く掲載されていること。自然で、その国の毎日を感じることができるもの。

道を歩いてた大学生とか、公演後の踊り子さんとか、ケーキ屋さんから出てきた普通のおっさんとか。きれいなショットばかりの旅行雑誌より、ぐっと惹き込まれる。

かなり丁寧にデータの紹介もしれくれて、↑のブログ内でも紹介されている記事の中で紹介されている生活の実態についての個人的驚きポイントは、

  • 国民の平均月収3千円のなか自営タクシー運転手や民宿オーナーはその30倍稼ぐ
  • 国全体の自営業者は58万人(全体の12%)で増え続けている
  • 1人あたり月44円でパン30個・米2kg・卵26個・塩330g他買えて格安、でも主食含む穀物の70%は輸入品。食料自給率全体も20~30%
  • 家賃はほぼ無料(月数十円の賃料で数十年払うと自分のものに)、住宅売買が解禁されたのは2011年でそれまでは引っ越しも難しかった
  • キューバ人医師も一つの「輸出物」。5万人の医師が海外で働き年80億ドルの外貨を稼ぐ
  • 大学・大学院も学費無料。ただし卒業後3年間は社会奉仕活動が必須で、卒業前に海外に出てしまう人もいる

写真から見える風景と、こんなデータをそれぞれ見ると、現地に行った時に感じることも増えそう。

歴史と英雄

キューバの独立・革命を語る上で欠かせないのが、ホセ・マルティ、チェ・ゲバラフィデル・カストロの3人。彼らの思想や人柄についてもしっかりみっちり紹介がされています。

歌手のコムアイさんがキューバを旅した時、15歳の子に「人生のルールは?」と聞いた時に帰ってきた言葉が「学ぶことが自由になる唯一の方法だ」というホセ・マルティの言葉だったり。ハバナの人がみな、革命の英雄カストロを「フィデル」というファーストネームで呼んでいたり。

革命への熱い想い。教育と学びへの信頼。自由の希求。そんな彼らの心が、今のキューバにも根付いていることが感じられます。

ペンは雄弁なり。国府として敬われているホセ・マルティは、雑誌『黄金時代』で子どもたちに優しく語りかけ、フィデルゲバラも文盲撲滅に務めた。為政者の前に期待するだけでは自由はつかめない。搾取されないため、未来につなぐために自らが賢くあるべきなのだ。彼らは倒すこと以上に築くことに心を砕いた戦士だった。その先に今浴びているこの広場での沢山の笑顔や自由な空気がある。

あと、フィデル・カストロがむちゃむちゃ食いしん坊で、たっぷり昼食を食べた後にアイスクリームを18個も食べたというエピソードには流石に笑いました。

芸術の舞台

バレエで有名なキューバ。いまは踊り全般、アート全体でも盛り上がりを見せているようです。

『新世紀キューバダンスの幕開け!』という記事で紹介されているダンスチーム、ぜひ見に行きたい。

  • ACOSTA DANZA
  • Ballet Folklorico Cutumba
  • Ballet Rakatan
  • Ballet Nacional de Cuba

インテリアデザイナー紹介のコーナーで取り上げられているAmano ProjectだったりReinaldo Togoresだったりの椅子も素敵だし、Martinez-Becerraが手がけたレストランにも行ってみたい。

あぁ、素敵。

おわりに

雑誌の付録として、5人の「キューバの達人」によるトラベルガイドもついてました。

  • Salon Rojo(ライブハウス)
  • La Luz(カフェ)
  • Rio La Plata(バー)
  • Borona(本屋)

あたりはぜひいきたい...

これを持参して、必ず行くぞキューバ