たなかの読書記録

30歳くらいの男が、読んでよかったなぁと思う本を紹介していきます。

記録#27 『人生やらなくていいリスト』人生誰もが自然を生きるアーティスト。

ご自身のオウンドメディア・4dskやその他記事で、独自のライフスタイルを発信し続ける四角さん。

ソニー・ミュージックやワーナーミュージックで10年以上プロデューサーとして働き、いまはニュージーランドに居を移しライフデザイナーや教育家等としてご活躍されています。

私自身はこの本を通じて初めて知ったのですが、自由な行き方を追求していらっしゃる。

「人は誰もがアーティスト(表現者)」というメッセージを掲げ、すべての人間に眠るオリジナリティを再起動すべく活動し、オルタナティヴな生き方を提唱し続ける執筆家。

大量消費社会と中央集権制度から距離を置くべく、持続可能でインディペンデントな生き方を求め、ニュージーランドの原生林に囲まれた湖で、自給自足ベースの〝森の生活〟を営み、年の数ヶ月は世界中で〝移動生活〟を送る。

 (4dsk-Profile

い、いいなぁ。。

自分の中にあるアーティスト性を見つめる

この本のメッセージも、まさにこの、人は誰もがアーティスト、という信念に基づき、自分の内面を活かすような生き方を、と伝える本でした。

周りの目や期待から自由になろう。

常識という小さな檻から飛び出そう。

基準がハッキリしない、無意味な人生の勝ち負けレースから脱出しよう。

もう、自分で自分を縛り付けるのはやめにしよう。

僕らが従うべきものはたったふたつ。自然の摂理と、自身の心の声だけだ。

(p10) 

自身の心の奥にアクセスし、自分自身と向き合える「孤独な時間」、この時間を「アーティストタイム」と呼び、今でも大切にしている。

 (p52)

 スピリチュアルっぽい方で、↑みたいなことをおっしゃる方は一定数いらっしゃるんですが、四角さんは音楽業界で数々のヒットを生んできたプロデューサー業・マーケティングのプロフェッショナルでもあるので、バランスの取れた表現で溢れていて、すごくいいなぁと感じました。

  • 会社の中では、特別なことではなく、当たり前のことを一生懸命にやること(四角さんにとっては、挨拶を続けること、感謝を伝えること)
  • 全てを平均点でやるよりも、自分ができることを他の人ができない品質の高さででやり遂げること(四角さんにとっては、好きな音楽と釣りについて熱意を持って伝えること)
  • いざというときには「これをやらなくても死なないよな」という心のバッファを持つこと(四角さんにとっては、やりたいことリストを作ってからTodoリストをひとつひとつ削除していくこと)
  • 心をリフレッシュする逃げ場所を持つこと(四角さんにとっては、休日にフライフィッシングをしに湖にいくこと)

自分の中で、少し前に読んだ『さよなら未来』とつながる部分がたくさんあって、すっと心に落ちてきました。 

nozomitanaka.hatenablog.com

 

自然を見習い、謙虚に生きる

自然の摂理に従って生きる、という四角さんの姿勢、見習いたいなと思いました。

いろんな物事を「私のおかげ」「誰かのせい」とするばかりの私たちに、自然は「そうじゃないよ」と語りかけてきます。

 マーケティングは、フライフィッシングと同じ。
 あらうる創意工夫と試行錯誤を重ねた末、魚が釣れたときには、自分の戦略が正しかったとか、魚や自然界に勝った、と勘違いしてしまうものだ。

 でも、実はそうではない。
 野生の生き物は、ぬるま湯の文明社会に生きる僕らと違い、数千倍もの熾烈な生存競争を生き抜いてきた強者たち。そして、厳しい自然界は、美しくシンプルに循環していて、そこには一切の矛盾がない。

 いっぽう人間は、自然界では身一つで生きることもできない、弱い生き物。矛盾と不正だらけの社会に生きる、複雑でいびつな生き物だ。そもそも人間は、大自然や野生の動植物たちからは、相手にもしてもらえない存在。まず、そのことを自覚し、心に刻み込まないといけない。

 だからこそ、狙って釣れるようなものではないし、釣れたときには自然と謙虚な気持ちになり、「運」と呼ばれる「なにか大きな存在」への感謝の念が湧いてくる。 (p243)

 肩の力を抜きながら、周りに感謝して生きて行きたくなる、いい本でした。

人生やらなくていいリスト (講談社+α文庫)

人生やらなくていいリスト (講談社+α文庫)