まとめ#8 2016年1~3月】読んでよかった本5冊
こんにちは。
2016年最初の3ヶ月は、発刊時期が最近の本を中心に手を出してみました。
そのうちの5冊です。
本を読むことで、普段触れないテーマにも興味の飛び地を置いていく。そんなことを考えています。
もっともっと力をつけて、いろんなものごとにアプローチできる人になりたいと思います。
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●地理の話大全
誰もがその先を聞きたくなる地理の話大全 (できる大人の大全シリーズ)
- 作者: おもしろ地理学会
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 2016/01/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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まず著者。「おもしろ地理学会」。この時点で購入決定。
"知らなくても生きていく上で全く困らないけど、なんとなくの小咄のネタになる知識"があふれています。
地球上で最も登りやすい「大陸最高峰」は?
ベトナム人の40%が同じ名字なのはなぜ?
「岩手」という県名の由来は?
今まで行ったことのない土地も、少しだけ身近になったような気がします。
●アメリカは食べる --アメリカ食文化の謎をめぐる旅
「エコノミストの昼ごはん」 を読んだ後にその続きで手を伸ばした、700ページ超えの大著。
アメリカの食文化の謎、とタイトルにはありますが、内容はアメリカ史に対する洗練された考察でした。
アメリカは、移民たちの各自の食の文化を、アメリカの「食文明」に仕立て上げるしかなかった。それが「アメリカ食」の宿命であった。(本書あとがき、pp.724)
なぜアメリカの食はある面で画一的なのか、アメリカの中華は東アジアで食べる中華と異なるのはなぜか、などなど、深く深く潜っていく素敵な本。
●GDP --<小さくて大きな数字>の歴史
経済学部卒ながら、知らないことが多い概念でした、GDP。
アメリカの経済分析局はGDPについて「20世紀で最も偉大な発明の一つ」としています。その他の偉大な発明、インターネットや化学素材などと同じで、戦争のために生み出された概念がこのGDPなんだと、初めて知りました。
「資本主義の終わり!」「幸福度だ!」と言い出す方々に反射的に冷たい視線を送ってしまう私ですが、そんな方々にも是非この本をご一読いただくことをお勧めしたいです。
GDPは最近流行りの「幸福度」のような指標よりは確実に役に立つ。ただし、GDPだけで景気が図れるかというと、そうではないと私は考えている。GDPは20世紀の大量生産経済を前提とした指標であり、21世紀の経済における急速なイノベーションやデジタル化された無形サービスには対応しきれていない。(本書はじめに、pp.12)
●自分では気づかない、ココロの盲点
自分では気づかない、ココロの盲点 完全版 本当の自分を知る練習問題80 (ブルーバックス)
- 作者: 池谷裕二
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/01/21
- メディア: 新書
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ありがとう、ブルーバックスシリーズ、大好きです。
本書の内容、例えば、、、、、、、、、
「あなたのユーモアの理解度は世間でどのくらいに位置していると思うか」という質問を投げると、ユーモアの理解力のない人ほど「自分はユーモアがわかる人だ」と実力以上に実力評価をします。これを、ダニング=クルーガー効果といいます。
上の例を見て、皆さんどんな反応をされますか?
①いるいる、そういう人!
②もしかしたら私がそうかも
これ、多くの人が①を選択します。ヒトは「自分は公平で正しいのに、他人は視野が狭くて偏見に満ちている」と考えがちです。Bias Blind Spotと呼ばれる現象です。
こんな事例が80コ。
自分をメタに認識するために、持っておきたい視点。
●中国第二の大陸 アフリカ --100万人の移民が築く新たな帝国
中国がアフリカに膨大な投資をしている、というお話を聞き始めてから何年も経ちますが、中国出身者ひとりひとりが各国でどんな生活をしているのかを読んだのはこれが初めてでした。
「儲けたかったら中国人がいる国に行くべきだ。なぜなら、それがその国には大金持ちになるチャンスがあるということだから」
面白いです。すごく生々しい。
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4月以降も楽しみです。
のぞみ